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乾杯 日本ワイン
今週のワイン
岩の原ワイン
岩の原葡萄園
住所 新潟県上越市北方1223
電話番号 025・528・4002
ホームページ http://www.iwanohara.sgn.ne.jp/
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岩の原ワイン「深雪花」 赤
720ミリリットル 2000円
※「深雪花」首都圏取り扱いリストはここをクリック
岩の原ワイン「深雪花」
vol.1 情熱が生んだ魔法のブドウ
イラスト
イラスト・マリオン編集部
 1890(明治23)年、新潟県高士村(現在の上越市)で故川上善兵衛さんは「岩の原葡萄(ぶ・どう)園」を開いた。だが、この地はお世辞にもワイン産地に適した場所とはいえない。なぜならワインはヨーロッパ系のブドウ(コーカサス原産のヴィティス・ヴィニフェラ種)から造られるからである。じめじめした蒸し暑い夏、日本海から吹きつける冬の北風、そして豪雪地帯であるこの地は、カビや病気に弱いヨーロッパ系ブドウ栽培には適さない。

 しかし、川上さんはヨーロッパのブドウ苗木を輸入し、独学でブドウを栽培し、国産ワインの誕生に挑戦した。そしてユニークなぶどうの交配を考えた。湿気の多い日本に適したアメリカ系のブドウを母に、ヨーロッパ系のブドウを父としたのである。

 そして生まれたのが、日本固有のワイン用ブドウ品種「マスカット・ベリーA」。ヨーロッパの人々を驚かせた魔法のブドウだ。このブドウの誕生こそは川上さんの偉業である。川上さんは「日本のワインブドウの父」と呼ばれるようになった。

 コルクを抜き、大きめのグラスに岩の原ワイン「深雪花(み・ゆき・ばな)」を注いでみた。ルビーの原石のように輝く色合い。熟れたキイチゴをジャムにしたような甘く妖艶(よう・えん)な香り。わずかな酸味を残し、心地よい渋さを口蓋(こう・がい)に残す。「けっこううまい」。

 しかし……、いっしょに飲み比べている同価格のチリ産の赤ワインにくらべると、こっちは少し頼りない。まるで内気で無口な新潟人と、陽気な南米ラテン系の人が討論しているかのようだ。やはり軍配は情熱のラテン……?

 しかし「ワインは造った人の心」と、創設者の川上さんにしかられたような気がした。もっと日本のワインを誇りに思いなさい、と。愛すべき一本としなければならない。ラベルに描かれたツバキは、内に秘められた川上さんの熱意が咲かせたのかもしれない。

岩の原ワイン 「深雪花」 首都圏取り扱い店リスト
東京都内カーヴ・ド・ヴァン・・・・・・港区元赤坂1の2の3 サントリービルB1
東武百貨店 池袋店 松坂屋 上野店
神奈川県 横浜タカシマヤスズキヤ鵠沼店
スズキヤ逗子駅前店エスパティオ横内店
スズキヤ磯子店スズキヤ保土ヶ谷店
エスパティオ小和田店エスパティオ横須賀店
エスパティオ金目店エスパティオ徳延店
エスパティオ下川入店エスパティオ真土店
スズキヤ葉山店 
千葉県 そごう千葉店 東武百貨店 船橋店
※岩の原葡萄園による/品切れの場合もあります


(2003年4月7日朝日新聞東京本社朝刊のマリオン紙面から)

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