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乾杯 日本ワイン
今週のワイン
十勝ワイン(1)
池田町ブドウ・ブドウ酒研究所
住所 北海道池田町清見83の3
電話番号 01557・2・2467
ホームページ http://www.tokachi-wine.com
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十勝ワイン シャトー十勝 96 赤
720ミリリットル 2923円
※十勝ワイン首都圏取り扱い店リストは
ここをクリック
十勝ワイン シャトー十勝 96 赤
vol.7 寒冷地の熟成した赤ワイン
イラスト
イラスト・マリオン編集部
 世界中のブドウ品種は、確認されているだけでも9600を超える。フランスなどで生産されるワインは欧州系のブドウを原料とするが、ロシアのアムール川流域を原産とする「チョウセンヤマブドウ(ヴィティス・アムレンシス)」からもワインが造られる。1963年、そのブドウが北海道池田町でも確認された。

 帯広に近い池田町は、今でこそ「十勝ワイン」で知られるワインの里だが、52年の十勝沖地震、翌年から2年間の冷害と苦境が続き、町は財政難に陥っていた。57年、後に「初代ワイン町長」と呼ばれる丸谷金保さんが38歳で町長に就任し、青年らとともに「ブドウ愛好会」を結成した。町の再建をワインに託し、61年に山梨県から苗木5000本を購入したが、凍害でほぼ全滅させるなど、苦難を繰り返した。

 確認されたチョウセンヤマブドウから「十勝アイヌ山葡萄酒(ぶどうしゅ)」を仕込んだところ、それが知られるようになり、町に復興の兆しが表れる。耐寒性に優れた赤ワイン用の黒ブドウ「清見」も誕生した。

 池田町は北緯43度、十勝平野のほぼ中央にあり、年間平均気温は6・1度とかなり低い。冷涼な国で仕込まれる赤ワインは、黒ブドウが晩熟であるため色づきが薄く「水っぽい味」がするものが多い。皮を外して果汁のみを発酵させる白ワインのほうが北海道には適している。

 「シャトー十勝 96(赤)」は、早熟の黒ブドウ「清見」と、欧州系のブドウで仕込んでいる。さらにオークの樽(たる)で熟成させた本格的なワインだ。「落葉のように褐色した色」で、「湿った土の香り」がする。口に含むと「とても滑らか」で、少し弱々しい感じもあり、ボルドーの古酒のように「華奢(きゃしゃ)で可愛らしい」ところがある。と思えば、しばらく飲んでいると「ギターの弦のように張りのある酸味」がよみがえってくる。不思議なワインだ……。

 この気まぐれが赤ワイン通にはたまらない。

十勝ワイン 首都圏取り扱い店リスト
東京都 吉池(本店)・・・・・・台東区上野3の27の12
JR北海道四季彩館・・・・・・羽田空港北ウイング地下1階
※池田町ブドウ・ブドウ酒研究所による


(2003年6月16日朝日新聞東京本社朝刊のマリオン紙面から)

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