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乾杯 日本ワイン
今週のワイン
ロリアンワイン
白百合醸造
住所 山梨県勝沼町等々力878の2
電話番号 0553・44・3131
ホームページ http://www.wine.or.jp/shirayuri
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マスカット・ベリーA 樽熟成 98 赤
720ミリリットル 3000円
※ロリアンワイン「マスカット・ベリーA 樽熟成 98」
首都圏取り扱いリストはここをクリック
マスカット・ベリーA 樽熟成 98 赤
vol.16 観光客楽しませるワイナリー
イラスト
イラスト・マリオン編集部
 「ロリアン」のブランドで知られる白百合醸造は、創業1939年の山梨県勝沼町のワイナリー。「まだ濾過(ろか)を終えていない白濁したもろみワイン」の利き酒、顔写真などを入れたオリジナルラベルのワインの販売、敷地内の「ガラス工房」でのグラス作りなどが楽しめる。秋になればブドウ園で「ブドウ踏み」も体験できる。観光バスで訪れる観光客らを、2代目当主の内田多加夫さん(55)が笑顔で迎えている様子がほほ笑ましい。

 多湿な日本の気候に適応できるようにと米国系のベリー種に欧州系のマスカットハンブルグ種を交配した日本固有のブドウ品種「マスカット・ベリーA」。その赤ワイン、「ロリアン マスカット・ベリーA 樽(たる)熟成」(98年)を飲んだ。

 本来、柔らかくフルーティーな赤ワインが生まれるという固定概念を覆されたような、不思議な味わいに驚かされる。

 「少し赤茶けたガーネット」のようで、1年間オークの樽で寝かせた赤ワインらしい落ち着いた色あいである。最初は「熟れたイチゴをジャムにしたような甘く濃密な香り」が感じられたが、時間とともに「漢方薬を連想させる」複雑なフレーバーが現れてくる。

 口に含んでみると「ブドウ果汁の酸っぱさ」がありながらも、「皮から抽出されたタンニン」と「オーク樽のエキス」の辛らつさが後味に残るような、「一度口にすれば忘れられない味わい」である。

 このワインを飲んでいると肉が欲しくなる。フランス人ならロニョン・ド・ボー(子牛の腎臓)を連想するだろうが、私は地鶏の焼き鳥と合わせたい。炭火で焼いたフレッシュなレバーとの相性は格別だろう。

 家族やカップルで楽しめるような観光施設としても充実したワイナリーを営みながら、これだけの赤ワインを造ってしまう内田さんを応援したい。

ロリアンワイン「マスカット・ベリーA 樽熟成 98」 首都圏取り扱い店リスト
東京都 新宿高野本店B2フードフロア
※白百合醸造による


(2003年9月8日朝日新聞東京本社朝刊のマリオン紙面から)

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