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乾杯 日本ワイン
今週のワイン
勝沼ワイン
勝沼醸造
住所 山梨県勝沼町下岩崎371
電話番号 0553・44・0069
ホームページ http://www.katsunuma-winery.com
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勝沼甲州樽醗酵 02 白
750ミリリットル 3010円
※勝沼ワイン 取り扱いリスト
http://www.katsunuma-winery.com
勝沼甲州樽醗酵 02 白
vol.18 飲み手の好奇心そそる1本
イラスト
イラスト・マリオン編集部
 1937年創業の勝沼醸造(山梨県勝沼町)は、質の良い「甲州ワイン」を造ることで評判のワイナリー。純和風の民家をワイナリーとして使用している。

 昔の面影を残した風格のある入り口を通り、目の前に広がる自家ブドウ園「番匠田(ばんしょうだ)」を眺めながらワインテースティングが楽しめるスペースは、私のお気に入りの場所。

 代表を務める3代目の有賀(あるが)雄二さん(48)は「勝沼の甲州から世界で認められるワインを造りたい」と熱く語る。

 有賀さんは「ワインの醸造技術を工夫することで、新しいスタイルの甲州ワインを造ることができないのだろうか」と考え、86年に「逆浸透膜濃縮装置」を導入、93年からは「果汁の氷結醸造」を採用するなど、特殊な技術を白ワイン造りに取り入れてきた。

 目的は果汁の水分だけを分離させることで、糖度や酸などのエキス分を凝縮させることにある。その濃縮果汁からワインを仕込むことで、「海外の高級白ワインに負けない、長い熟成にも耐える」甲州ワインを誕生させる。

 有賀さん自らも称賛するワインが「勝沼甲州樽醗酵(たるはっこう)」。ラベルに使用された和紙や、弾力のある質の良いコルクに触るだけで、この一本にかけた思い入れを知ることができる。

 ワインは「小春日和の陽光を浴びた麦畑」のように山吹色の黄金の輝きを放ち、グラスから広がる香りは「風に揺られて運ばれる花の香り」に似ている。口に含めば「リンゴの果実をかじった時に感じるように」甘酸っぱいのに、口蓋(こうがい)にわずかな渋みを残す。「飲み手の好奇心をそそる」ワインである。

 「少しでも多くの海外のプロに、日本のワインを試飲してもらいたい」と思う気持ちが高まってきた。

 これから向かうカリフォルニアに、有賀さんのワインも持って行くことにしよう。友人たちの驚く表情が目に浮かぶ。


(2003年9月22日朝日新聞東京本社朝刊のマリオン紙面から)

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