asahi-mullion.comのロゴ
■トップページ ■サイトマップ ■検索ページ ■バックナンバー
乾杯 日本ワイン
今週のワイン
グレイスワイン(2)
中央葡萄酒
住所 山梨県勝沼町等々力173
電話番号 0553・44・1230
ホームページ http://www.grace-wine.jp
・・・・・・・・・・・・・・・
00 グレイス メルロ 赤
720ミリリットル 3800円
※グレイスワイン 取り扱い店リスト
http://www.grace-wine.jp/GRACE/wine-shop.html

※グレイス メルロは取り寄せの場合があります
00 グレイス メルロ 赤
vol.20 深く魅惑的な「深紅色の淵」
イラスト
イラスト・マリオン編集部
 作家の山本周五郎は「T酒造会社から一銭も貰(もら)っているわけではないが、私はブドー酒好きの諸氏にぜひとおすすめする」と、随筆に書いている。T酒造会社とは、「グレイスワイン」で知られる中央葡萄酒(ぶどうしゅ)のこと。当時、山本先生はマディラタイプと呼ばれた甘口のワインを好んで飲んでいたようだ。

 中央葡萄酒の4代目、三沢茂計(しげかず)さん(55)は、土地にこだわったワイン造りを実践している第一人者。在来品種である「甲州」を筆頭に、「シャルドネ」「カベルネ・ソーヴィニョン」「メルロ」などの欧州系ワイン専用品種を栽培している。

 今回は勝沼町鳥居平地区の自家ブドウ園で栽培された「メルロ」(00年収穫)を紹介したい。標高450メートルに位置し、日当たりは良いが冷涼な場所に植えられた「メルロ」は、緩やかに熟成し、他の地区よりも収穫が遅い。ワインになった後も樽(たる)と瓶で熟成させ、収穫から3年を経て市場に出荷される。

 グラスに注がれた赤ワインの色合いは、窓から差し込む午後の陽光によって「深紅色の淵(ふち)」のように深く魅惑的。「野山で栗を拾うときににおう枯れ葉の香り」に似て、「秋の山道を歩いているような」すがすがしい気分にさせられる。口に含めば「老木から突起した若枝」のような、はつらつとした酸味によって唾液(だえき)が促される。が、やがて「絹のようにツルツルとした」飲み心地へと変わる。大人びていながらも、どこか可愛らしさのある少女のようなワイン。

 山梨県勝沼町と山梨市にある1・2ヘクタールの自家ブドウ園のほかに、韮崎市に近い緩やかな傾斜地に、八ケ岳を望む8ヘクタールの「明野農場」を開墾し、昨年ブドウ栽培を始めた。日本でもっとも長い日照時間に恵まれた明野村は、ブドウ栽培に申し分のない場所。何年か先、海外をしのぐ品質のワインが生まれることだろう。この場所で収穫されたブドウから仕込まれたワインを飲める日が待ち遠しい。


(2003年10月6日朝日新聞東京本社朝刊のマリオン紙面から)

asahi-mullion.comのトップページへ
asahi-mullion.comのトップページへ

このホームページ(asahi-mullion.com)についてのご意見や情報提供は
hp-info@asahi-mullion.com

朝日新聞のマリオン紙面への掲載や問い合わせなどは
〒104-8011 朝日マリオン21・マリオン編集部
(TEL03-5540-7411 FAX03-3545-0525)
Eメールはpaper-info@asahi-mullion.com

asahi-mullion.comに掲載の記事や情報、写真の無断転載を禁じます。
すべての内容は日本の著作権法並びに国際条約により保護されています。
Copyright 2003 Asahi Mullion 21. All rights reserved.
No reproduction or republication without written permission.