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2005.4.13(水)更新  特集/アースデーに環境を考える
 
 アースデーに環境を考える 
 4月22日の「アースデー」(地球の日)をきっかけに、環境についてちょっと立ち止まって考えてみませんか? イベントに参加するだけでなく、遊びながら環境について考えられるスポットも紹介します。
 代々木公園中心に催し多彩
 地球を守る意識を共有する日「アースデー」。70年に米国で誕生して以来、世界各地で催しが開かれ、多くの人が参加している。日本でも90年から各地で企業、個人、NPO・NGO団体らがイベントを開き、その意識は年々高まっている。昨年には参加者が約10万人に達した。今年は、考えるだけではなく行動に移そうという思いを込めた「ACTION!」がテーマ。4月16日(土)は東京・有明で「アースデイ東京2005」実行委員長のC・W・ニコルさんらが参加する「アースデー宣言」、23日(土)、24日(日)は渋谷区の代々木公園イベント広場を中心に催しがある。

代々木公園会場

コンサート・トワイライト映画上映会
 4月23日、24日、午前11時。多数のアーティストが参加。24日は忌野清志郎、SUGIZOら出演。23日午後6時半。映画「911ボーイングを捜せ」を上映。入場料は200円以上のカンパ制。

アースデーキッチン&オーガニックキッチン
 4月23日、24日、午前10時〜午後7時。エスニックやオーガニック料理の飲食屋台が出店。来場者が使用する食器は、借りた食器を洗って返却する「ディッシュ・リユース・システム」を導入。

アジアンマーケット
 4月23日、24日、午前10時〜午後7時。フェアトレード店がアジア、アフリカなど各国のアイテムを販売。

おはなしの森
 4月23日、24日、午前11時半。童話の朗読グループが、子どもたちへ童話を読み聞かせる。

 詳細は、実行委(TEL03・5312・5587、http://www.earthday-tokyo.org)。

 地球に優しい技術  ●日本科学未来館
日本科学未来館  館長は宇宙飛行士の毛利衛さん。参加体験型の展示で、最先端科学技術を体感できる。1階から6階までの吹き抜け空間には、同館のシンボルである球体ディスプレー「ジオ・コスモス」=写真=が浮かぶ。1階の常設展示では、太陽電池や屋根緑化など工夫をした「環境共生型住宅」の展示や、暮らしに生かせる環境技術を紹介。館内には多くの展示解説員やボランティアが常時駐在しており、気軽に質問ができる。「最先端技術を環境問題の改善に生かせたら」と、展示開発室の竹内恵さんは言う。

 東京都江東区青海2丁目(新交通ゆりかもめテレコムセンター駅、TEL03・3570・9151)。入館料500円、18歳以下200円。午前10時〜午後5時、(火)休み(5月3日は開館)。
 ハイブリット車を体感  ●メガウェブ
メガウェブ  燃費がよく、環境にやさしいハイブリッド車を体感できる車のテーマパーク。昨年12月に新設された「ハイブリッドワンダーランド」では、国立科学博物館の鈴木一義主任研究官の監修のもと、「ハイブリッド」の考え方を食べ物や色に例えたり、車が排出する二酸化炭素の量をペットボトルで示したりしている。無料で自分で組み立てたハイブリッドカートに試乗できるコーナー=写真=も。企画した井上直哉さんは、「10年後、子どもたちが車を選ぶときに少しでも考えるきっかけにしてくれたら」と話す。

 東京都江東区青海1丁目(新交通ゆりかもめ青海駅、TEL03・3599・0808)。午前11時〜午後9時。
 希少動物を繁殖  ●ズーラシア
 約35ヘクタールの広大な敷地で、動物が生まれ育った環境を再現した展示・飼育が特徴の動物園。約70種いる動物のうち約半分は、野生では絶滅の恐れがあり、国際的に保護されている希少動物。オカピやウンピョウ、インドライオンを飼育し、繁殖させるなど種の保存にも努めている。

 横浜市旭区上白根町(中山駅からバス、TEL045・959・1000)。午前9時半〜午後4時半。(火)休み(5月3日は開園)。入園料600円、高校生300円、小・中学生200円。

ズーラシア園長
 増井光子さんに聞く 

動物たちに必要な環境を学んで

ズーラシア  ここにいる動物は、木立や岩場の陰に隠れて見えにくいときがあります。来園者の中には物足りないと思う人もいるかもしれませんが、コンクリートで囲まれたおりの中にいるよりも、動物たちはいきいきと生活をしています。繁殖率が高いのが何よりの証拠です。見るだけでなく、動物が暮らす世界を散策するつもりで楽しんでください。

 これからの時代、動物園は環境教育の現場として機能していかなければなりません。生きている動物を間近に見て、映像では分からないにおいや毛並み、鳴き声、表情を五感で感じ取ってください。群れで暮らすライオン、茂みに隠れたオカピ=写真=を見れば、彼らが生きるために必要な環境がおのずと分かるでしょう。地球は人間だけのものではないということを伝えられたらいいですね。

 有機野菜や自然化粧品も  ●クレヨンハウス
 子どもの本の専門店。併設する自然食レストランと八百屋では、有機野菜や精肉、無添加の加工食品、水、せっけん、自然化粧品などを販売している。

 東京都港区北青山3丁目(表参道駅、TEL03・3406・6492)。午前11時〜午後7時(レストラン、八百屋は10時まで)。

作家、クレヨンハウス主宰
 落合恵子さんに聞く 

豊かに深く暮らすために考えよう

落合恵子さん  子どもと向かい合っているとき、特に「環境問題」を意識します。子どもは生まれてくる環境を選ぶことができないのですから、どんな環境を作り続けるかは大人の責任です。

 また、子どもにとって、大人はもうひとつの「環境問題」です。身近にいる大人が環境や共生・共存に対してセンシティブであるかどうかで、その子の意識はかなり違ってくると思います。行動を起こすきっかけは山ほどあります。あとはそれぞれの私が気付くだけ。

 まずは立ち止まって、ちょっと考えてみよう。誰かのためではなく、本当に自分が「豊かに深く、ていねい」に暮らすためには、何が必要で、何を積極的に不要とするか。忙しい日々のなかでは、立ち止まる時間が不足しがちです。噴き出した緑の色、空の青さ、光のまぶしさを全身で受け止めて、考えることを、ちょっとすてきな自分への宿題にしてみませんか?(談)


(2005年4月13日、朝日新聞マリオン欄掲載記事から。商品価格、営業時間など、すべての情報は掲載時点のものです。ご利用の際は改めてご確認ください)

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