「前原の傘は一目で分かります」というのは、国内では珍しいハンドメードの洋傘専門店「前原光榮商店」3代目・前原慎史さん。48年の創業以来、質の高さと上品なデザインに定評があり、皇室御用達の傘としても知られる。
生地、骨、手元(ハンドル)、加工の各工程をわずか5人の職人が分業で一点ずつ作り上げる。耐久性・利便性への工夫が随所に施され、熟練職人の手作業ならではの丁寧さが魅力だ。なかでも、傘職人の初代・光榮氏が和傘からヒントを得たという16本骨の傘は、今やオーダーする人が絶えない人気の定番商品に。8本骨の傘に比べ、開くと優美な円形のシルエットを描き、表面積が広くなるぶん雨にぬれにくい。骨が多いほど丈夫さが増し、雨風の強い日も安心だ。

16本骨をはじめとする定番商品=
写真=をベースに素材を組み合わせ、自分好みの傘にあつらえられるセミオーダーが可能。定番の型(約20種)、生地の色柄(100種)、骨の長さ(43〜75センチ、数センチ刻み)、親骨の数(8、12、16本)、手元(籐や楓など約10種)からそれぞれ選ぶ(素材によって組み合わせが限られるものも)。まずは基本となる定番を小売店で下見をしておくといい。色や形のイメージが決まったらいざ店頭へ。「少し派手かなと思っても、雨の日には映えるものですよ」と前原さん。「値は張りますが、きっと雨の日が待ち遠しくなります」

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前原光榮商店」 東京都台東区三筋2丁目(新御徒町駅、TEL03・3862・5788)、午前10時〜午後5時、不定休。
(1)【オーダーの手順】 店頭で形・サイズを選ぶ→生地を選ぶ→パーツを選ぶ→注文
(2)【仕上がりの目安】 約2週間〜1カ月
(3)【価格の目安】 16本骨2万円〜、8本骨1万5000円〜、折りたたみ約1万円
(4)【備考】 既製品は、三越、高島屋、京王百貨店などで手に入る。