
箱根・仙石原に今年3月にオープン。フランスの宝飾・ガラス工芸家ルネ・ラリック(1860〜1945)の約1500点の所蔵作品の中から、香水瓶(びん)や花器、建築装飾など230点余りを常時展示している。
生涯にわたる多彩な作品が見られるのはもちろん、川や森がある自然をいかした1万3000平方メートルの敷地内にあるレストランやショップも魅力的だ。
「カフェ・レストラン リス」では、ホテルシェフを務めた総料理長の牛丸英敏さんが腕をふるう。目の前を川が流れ、一年中緑の芝を眺められるテラス席は約120席もあり、室内席数を上回る効率を度外視した設計だ。新鮮な野菜を使ったフレンチのセットメニュー(1800円)を味わっていると、都会にはない優雅で上質な時間を満喫できる。「テラスで読書をしたり、くつろいだりしに来てほしい」と牛丸さん。
ラリック社製品を扱う「ラリック・ブティック」とは別に、ハーブソルトやアクセサリー、海外のおもちゃなどハイセンスな雑貨約3万点を集めるショップ「パッサージュ」で、お気に入りを探すのも楽しい。
来館者への積極的な声掛けや、車いす利用者への細かい配慮などの気配りが徹底されている。「元気になれて、何度も訪れたくなる美術館を目指し、スタッフの接客教育にも力を入れています」と支配人は語る。スタッフそれぞれの熱い思いが感じられる居心地のいい空間。入館チケットを見せれば、レストランとショップのある敷地内に、1年間出入り自由だ。
● オリエント急行でお茶はいかが

レストラン横には、ラリックが室内装飾を手がけたオリエント急行「コートダジュール号」のサロンカー(食堂車)をヨーロッパから運び、「ル・トラン」( 写真)として特別展示している。見学は当日予約制(映像説明、コーヒーとデザート付き、45分2100円)。ガラスパネルで飾られた車内でお茶ができるとあって連日満席という( 各回定員24人)。
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箱根ラリック美術館」 神奈川県箱根町仙石原(TEL0460・4・2255、
http://www.lalique-museum.com)。午前9時〜午後5時。無休(臨時休館あり)。1500円、高・大学生、65歳以上1300円、小中学生800円。9月20日(火)まで、企画展「ラリックが愛した日本(ジャポン)」。