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2005.9.14(水)更新  特集/今夜は星を
 星空がきれいに見える季節になりました。自宅や行楽先で、ときには天文台に足を運んで夜空の星を仰いでみませんか。


 (上)天頂に見える星座(イラスト)
 (下)天の川と夏の大三角形
 (いずれも国立天文台提供)
夜空に楽しむ 夏の大三角形

 街灯の明かりを避ければ、都会でも肉眼で星々を見ることができる。国立天文台・天文情報センターの石川直美さんに、今夜から楽しめる星空の見どころを聞いた。
 9月とはいえ、星空の主役はまだ夏の星座。南に向かって頭上を仰ぐと、三つの明るい星が大きな三角形を描くように輝いている。これらは「夏の大三角」と呼ばれ、天頂近くで一番明るく輝くこと座のベガ(通称・織姫星)、その東寄りにある十字型をしたはくちょう座の1等星デネブ、わし座の1等星アルタイル(ひこ星)で構成される=イラスト
 ベガの西方にはヘルクレス座、デネブの東方には秋を代表するペガスス座も。夏の大三角は周囲の星座をたどるポイントになる。
 ◇9月14日(水)〜18日(日)、東京を基準に午後8時ごろを想定。


中秋の名月 火星と競演

 9月18日(日)は旧暦の8月15日にあたり、天気が良ければ今年は満月の「中秋の名月」を楽しめる。満月の宵は月明かりで空が明るいため星の観察には不向きだが、太陽の光を受けて明るく輝く惑星は比較的見つけやすい。
 注目は、10月末に地球への接近を控えた火星。午後9時ごろに東の空に昇る、明るく目立つオレンジ色が特徴だ。火星は2年2カ月ごとに地球に接近し、距離が縮むにつれて明るさも増す。03年の「大接近」は記憶に新しいが、今年の接近でもよく見えるはず。望遠鏡を使えば表面の模様も観察できる。

 「国立天文台 三鷹キャンパス」
 東京都三鷹市大沢2丁目(武蔵境駅からバス、TEL0422・34・3688、http://www.nao.ac.jp/)。電話で天文学に関する質問を受け付ける(平日の午前9時〜午後6時)。見学コースあり(午前10時〜午後5時)。

 ☆定例観望会
 毎月第2(土)の前日の(金)、第4(土)(時間は季節によって異なる)。
 各回テーマを設け、スタッフによる解説のもとで口径50センチの望遠鏡で月や星などを観測。雨天、曇天時は解説のみ。



 観望に役立つ豆知識 
  星をよく見るために
(1)街明かりを避けて暗い場所へ
照明は必要最低限に。自宅のベランダから見るなら室内の明かりを消す。懐中電灯は意外とまぶしいので先端を赤いセロハンで巻くといい。
(2)見晴らしがよい場所を
(3)暗闇に目を慣らす

  あると便利なもの
(1)星座早見盤  大型文房具・書店などで購入可。
(2)懐中電灯
(3)双眼鏡や望遠鏡  初心者なら口径5〜8センチの屈折望遠鏡が扱いやすい。
(4)寒さ対策に上着を1枚
(5)方位磁針や時計

  星を使って方角を知る方法
 ひしゃく形の北斗七星の先端二つの星を結び、水をくむ方向へ5倍のばす。W字のカシオペア座の両側の星を結び、線が交わるところと残りの星を結び、5倍のばす。双方をのばした先にある星が北極星。向かって正面が北、背後が南。


宇宙の不思議を身近に
  日本科学未来館館長 毛利衛さん  
大竹さん  寒い季節になると、空気が澄んでくるので夜空の星々がよりくっきり見えてくることを知っていましたか。
 宇宙から見た星空は、星から届く光をさえぎる大気がないので、くっきりとシャープに星が見えます。でも、スペースシャトルから一番明るく輝いて見える星、それは地球です。
 では、夜空で一番明るく輝く星は何か知っていますか?もちろん月ですね。中秋の名月の9月18日は、地平線に近い辺りに月が出ているはずです。
 ところで、月がどうやってできたか知っていますか。太陽系が誕生して間もない今から46億年前は、今よりももっとたくさん惑星があったと考えられています。その中の火星くらいの大きさの惑星が、生まれたばかりの地球に衝突して飛び散ったちりや岩石が集まってできた天体が月である、というのが月の起源の有力な説です。月はもともと地球の一部であった、そう考えると一番近い天体である月がもっと身近に感じられるのではないでしょうか。
 宇宙は今から137億年前にできたことが最近の研究でわかりました。でも、どうやってできたのか、宇宙の果てはどうなっているのか、科学では説明できない謎が宇宙にはたくさん隠されています。
 現代科学でも解明できない宇宙の不思議さに思いをはせながら秋の夜空を眺めてみると、想像力をかき立てられてきっと楽しいと思います。


<観望会スケジュール>
場所
日時/名称
内容/費用
駅/電話
葛飾区郷土と天文の博物館
毎週(金)((祝)除く)、午後7時半
かつしか星空散歩
当日の天体を観望、100円、小中学生50円
お花茶屋駅
03-3838-1101
府中市郷土の森
博物館
9/17、午後7時半
星空観望会
月、当日の天体を観望、100円、中学生以下50円
分倍河原駅からバス
042-368-7921
川口市立科学館
9/18、午後6時半
特別観測会
中秋の名月を観望、無料
川口駅からバス
048-262-8431
川崎市青少年
科学館
9/24、午後6時半
星を見る夕べ
月や惑星などを観望、無料
向ケ丘遊園駅
044-922-4731
※当日の天候により内容が変更になる場合があります。


(2005年9月14日、朝日新聞マリオン欄掲載記事から。商品価格、営業時間など、すべての情報は掲載時点のものです。ご利用の際は改めてご確認ください)
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