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2005.9.21(水)更新  特集/ストリートで輝くアーティスト

 最近、めきめきと力を付けたといわれる日本のストリートパフォーマー。各地で活躍するパフォーマーと、東京都認定の「ヘブンアーティスト」審査委員長である俳優の小沢昭一さんに話を聞いた。

パフォーマーが人を呼ぶ
 都内の公園や施設を大道芸人に開放する「ヘブンアーティスト」制度が導入されて3年。都の選考に合格し、活動しているストリートパフォーマーは現在267組を数える。レベルの高いヘブンアーティスト登録者を呼び、集客の一助とする商業施設も多い。
 例えば、土・日や祝日に、港区の汐留日テレタワー周辺で開かれる「日テレ ART DAIDOGEI」。ヘブンアーティスト登録者のなかから「アート性の強い作品を発表できる」パフォーマーのみに出演許可が下りる個性の強いイベントだ。担当の日本テレビPR局の明比雪さんは「03年から始め、今では固定のファンも増えています。ほかの場所ではあまり見せない作品を持ってくるパフォーマーが多いのも魅力です」。
 中央区の晴海トリトン、クイーンズスクエア横浜などでも、ヘブンアーティスト登録者を始めとするパフォーマーの芸が見られる。
 技に磨きをかける彼らの芸を今週末はちょっと立ち止まって楽しんでみてはいかがだろうか。

  顔面紙芝居 ピカ 
顔面紙芝居 ピカ  絵を描いた紙に穴をあけて後ろから顔を出し「『顔面』紙芝居」を演じるピカさん(60)。「お客の見る目が厳しくていい」と毎月2回は吉祥寺駅近くの井の頭公園に出かける。今月19日で、ここでの公演が300回を数えた=写真。扱うネタは、子ども向けから時事ネタまで幅広い。活動を始めた8年前から描き続けた作品は330作。3秒の「一発芸」もあれば、1時間に及ぶ「SF超大作」ものも。自作のBGMや歌と共に演じる。「今は自分にしかできない芸を磨くことが楽しい。実業家やクラブなどのDJ、いろんな仕事に挑戦してきたけど、この年になってやっと天職に巡り合えたと思う」と、目尻にしわをよせた。
 活動情報はホームージ(http://www10.ocn.ne.jp/~ganmen)。

 

  シルヴプレ 
シルヴプレ<

 男女2人組のパントマイム=写真。上下白い衣装をまとって演じる独特の世界は、「小津安二郎監督の作品の雰囲気を意識している」という。劇場から飛び出し、1年程前から上野公園などで活動している。外でやるのは「緊張感を感じられるいい経験です」。活動情報はホームページ(http://homepage3.nifty.com/smimasen)。9月25日(日)、午後2時〜4時、上野公園でストリートパフォーマンスを披露する(雨天中止)。

 

  セ三味ストリート 
セ三味ストリート

 休日の上野公園に、数十人の人だかり。はかま姿に三味線を演奏する2人組=写真=を、写真に撮る外国人の姿も目立つ。ヘブンアーティストの第一期に合格して以降、イベントやテレビなど活躍の場を広げた2人。「ただ、おもしろいことをするだけの芸人ではいたくない」。演奏家としても技術の向上をすべく、三味線の練習も欠かさない。活動情報はホームページ(http://www.shamisen.jp/seshami)。

 

俳優 小沢昭一さん  ヘブンアーティスト審査委員長
 俳優 小沢昭一さん
 路上パフォーマンスは劇場でやるものと違い、「見よう」という意思がない人を立ち止まらせ、さらに財布のひもをほどかせることが重要。芸がうまいだけではやっていけない。声の出し方や人間性、総合力の問題だ。ヘブンアーティスト応募者のレベルはここ3年でずいぶん上がってきている。日本の昔ながらの芸を大切にしてくれているパフォーマーもいて、思わず応援したくなる。

 
   ここで会える!   

  千住エキゾチックフェア=10月1日(土)、2日(日)、午前11時〜午後5時半、東京・北千住駅西口の商店街を舞台に15組が熱演。お問い合わせ先実行委(03・5244・7313)。

  晴海トリトン=毎週(土)(日)、46組の登録パフォーマーが、交代で商業施設や屋外広場に登場。東京都中央区晴海1丁目、お問い合わせ先03・5144・8100。

  クイーンズスクエア横浜[アット!]=(土)(日)(祝)を中心に、正午〜日没、ジャグリングや一輪車などの大道芸が見られる。横浜市西区みなとみらい2丁目、お問い合わせ先045・682・1000。

  「日テレART DAIDOGEI」=9月23日(金・祝)、不思議な世界を作り出すパントマイマー加納真実ら、24日(土)、人形を操る女性パントマイムのバーバラ村田ら、25日(日)、けん玉技を披露する伊藤佑介ら各3組が出演。お問い合わせ先日本テレビ(03・6215・4444)。

  ヘブンアーティスト情報=お問い合わせ先、都活動支援課(03・5320・7704、http://www.seikatubunka.metro.tokyo.jp/bunka/heavenartist/)。


(2005年9月21日、朝日新聞マリオン欄掲載記事から。商品価格、営業時間など、すべての情報は掲載時点のものです。ご利用の際は改めてご確認ください)
 

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