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2006.2.15(水)更新  特集/楽しく遊んで脳イキイキ!
 「あれよあれ、ほら何だっけ?」。こんな会話していませんか。いま、衰えがちな脳を刺激するゲームやパズルが人気。世代を超えた「脳トレ」ブームです。遊び心で気軽に楽しく、が好評の理由とか。あなたもやってみませんか。

DS
幅広い層から支持

複雑なボタン操作が要らない手軽さも、人気の理由の一つ。
 松嶋菜々子が52歳!?――といえばCMでおなじみ、脳年齢の話。携帯型ゲーム機、ニンテンドーDS対応のソフト「もっと脳を鍛える大人のDSトレーニング」(2800円、任天堂)がいま、売れに売れている。前作「脳を鍛える大人のDSトレーニング」(同)と合わせると、1月末までの累計出荷数は約250万本。年間にミリオンセラーが1、2本出るか出ないかのゲームソフト界では際立った存在だ。

 「タッチスクリーンや音声認識が特徴のニンテンドーDSとの相性がよかった」と、任天堂広報室長の豊田憲さん。東北大の脳科学者・川島隆太教授が監修を務めるという内容の信憑性もさることながら、数式の答えや漢字を画面に直接書き込んだり、声に出して答えたりする「使用感」がヒットの大きな一因。購入者の3割は35歳以上という。

 トレーニングの内容は、「サ・日・十」などバラバラになった部分をつないで漢字を作ったり(正解は草)、3人が同時に発する単語を聞き分けたり、クイズ感覚でできる問題がほとんど。それをできるだけ速く、正確に解くことで、記憶や創造性をつかさどる脳の「前頭前野」を活性化させ、物忘れなどの機能低下を防ぐのだという。

 気になるのは「効果」だが、浜松医大の高田明和名誉教授(大脳生理学)は、「家族や友人とコミュニケーションをとりながら楽しんでトレーニングできれば、効果的」と話している。記憶力、計算力の向上を認めているが、暗算の達人が計算をしているときに脳はほとんど反応しないように、「一定のレベルに達すれば効果に限界があることも知っておいてほしい」と助言している。

 ソフトの好調な売れ行きで、ニンテンドーDS本体の品薄状態が続いているが、3月2日には、さらに薄型軽量化された「ニンテンドーDS Lite(ライト)」(1万6800円)がお目見えする。支持層の広がりの中、今後もますます話題を呼びそうな勢いだ。


☆ 携帯型ゲーム機対応の「脳トレ」ソフト☆

 「やわらかあたま塾」(2800円、任天堂)

 左右に表示される小銭の金額の大小を比べる「金額比べ」や積み木の数当てなど、子どもから大人までを対象にした問題全15種類。ニンテンドーDS対応。


 THE 右脳ドリル(2625円、ディースリー・パブリッシャー)

 鹿屋体育大助教授の児玉光雄さん監修。「右脳IQ」値の測定もできる。プレイステーション・ポータブル(PSP)対応。3月発売予定。


数独
今春日本でブーム!?

【ルール】(1)空いているマスに1から9までの数字のどれかが入る(2)縦の列、横の列、太い線で囲まれている3×3のブロックのいずれにも、1から9までの数字が一つずつ入る(例題はニコリ社提供)。※こたえはここをクリック
 昨日は香港、明日はスペイン。パズル誌出版社「ニコリ」の鍜治真起社長は、昼夜を問わない忙しい日々を送っている。鍜治さんが名付けたパズル「SUDOKU=数独」が昨秋、英紙・タイムズに掲載されたのをきっかけにブームが起こり、世界各地でのインタビューが殺到しているからだ。現在は約60カ国で「数独」の本が出版されている。

 数独は、縦横9列のマス目を重ならない一ケタの数字で埋めていく単純なパズル。理詰めだけで解けることから、脳の老化防止にいい、子どもの知的発達を助ける、などとブームに追い風が吹いている。「単純に、解くことが楽しい。これが数独の特徴であり、いいところ」と鍜治さん。解く間の没頭――そんな「瞬間的非日常」の楽しさが脳をリフレッシュするのかも知れない。

 数独は、すべて手作業で作られている。「問題ごとに『解き味』があり、問題と会話するように解くので、飽きが来ない」。鍜治さんらが「数独」を紹介して約20年、根強い人気の秘密だ。

 今年に入って日本でも、「数独」の販売数は昨年同期の約8倍の伸び。春には街角のあちこちで、数独にいそしむ人の姿が見られるようになるかも知れない。


(2006年2月15日、朝日新聞マリオン欄掲載記事から。商品価格、営業時間など、すべての情報は掲載時点のものです。ご利用の際は改めてご確認ください)

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