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複雑なボタン操作が要らない手軽さも、人気の理由の一つ。
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松嶋菜々子が52歳!?――といえばCMでおなじみ、脳年齢の話。携帯型ゲーム機、ニンテンドーDS対応のソフト「もっと脳を鍛える大人のDSトレーニング」(2800円、任天堂)がいま、売れに売れている。前作「脳を鍛える大人のDSトレーニング」(同)と合わせると、1月末までの累計出荷数は約250万本。年間にミリオンセラーが1、2本出るか出ないかのゲームソフト界では際立った存在だ。
「タッチスクリーンや音声認識が特徴のニンテンドーDSとの相性がよかった」と、任天堂広報室長の豊田憲さん。東北大の脳科学者・川島隆太教授が監修を務めるという内容の信憑性もさることながら、数式の答えや漢字を画面に直接書き込んだり、声に出して答えたりする「使用感」がヒットの大きな一因。購入者の3割は35歳以上という。
トレーニングの内容は、「サ・日・十」などバラバラになった部分をつないで漢字を作ったり(正解は草)、3人が同時に発する単語を聞き分けたり、クイズ感覚でできる問題がほとんど。それをできるだけ速く、正確に解くことで、記憶や創造性をつかさどる脳の「前頭前野」を活性化させ、物忘れなどの機能低下を防ぐのだという。
気になるのは「効果」だが、浜松医大の高田明和名誉教授(大脳生理学)は、「家族や友人とコミュニケーションをとりながら楽しんでトレーニングできれば、効果的」と話している。記憶力、計算力の向上を認めているが、暗算の達人が計算をしているときに脳はほとんど反応しないように、「一定のレベルに達すれば効果に限界があることも知っておいてほしい」と助言している。
ソフトの好調な売れ行きで、ニンテンドーDS本体の品薄状態が続いているが、3月2日には、さらに薄型軽量化された「ニンテンドーDS Lite(ライト)」(1万6800円)がお目見えする。支持層の広がりの中、今後もますます話題を呼びそうな勢いだ。