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2006.2.22(水)更新  特集/おうちでシイタケ狩り

 春の園芸シーズン到来。色とりどりの花でにぎわう園芸店で、シイタケの木を発見しました。ベランダ園芸派でも手軽に取り組めそうです。今シーズンは、自宅で「シイタケ狩り」をやってみませんか?

花のように愛情込めて

原木の山。ほだ木として種菌を埋め込んでいく=静岡県裾野市の日本農林種菌で。
 栽培用シイタケのほだ木は、種苗会社「サカタのタネ」が経営する横浜市の大型園芸店の一角にあった。ただの丸太のように見えるが、すでに種菌が埋め込まれているので、春先にはシイタケが出てくる。
 同店の仕入れ先である「日本農林種菌」(静岡県裾野市)を訪ねた。富士のすその、杉の木に囲まれた「ほだ場」では、シイタケの菌打ちの真っ最中だった。

ふた夏を経て熟成
 打ち込みは、2〜3月が最も適しており、俗に「ソメイヨシノが咲くまでに」と言われている。福島県から取り寄せた原木のコナラに、棒駒菌と呼ぶ菌をトンカチで埋め込んでいく。
 シイタケの収穫までを「ふた夏経過」と表現する。植菌後、2年ほどかけてゆっくりと菌糸を広がらせ、静かな林の中での熟成期間を経て、ほだ木の中に「キノコの元」が準備される。木の太さと環境にもよるが、以降3〜4年は春と秋の年2回収穫できる。
 園芸店やホームセンターで見かけるほだ木は、菌打ち直後の「新ほだ木」と、林で熟成させた「2年物ほだ木(完熟ほだ木)」があるが、「完熟」はすぐに収穫が楽しめて初心者向け。慣れてくると、電気ドリルで穴を開けて菌を打ち込み、じっくり楽しみながら育てる人もいるという。
 シイタケの発生には温度と湿度が大きくかかわる。ほだ木が直射日光を浴びたり乾燥しすぎると発生しない場合がある。同社の佐々木進さんは「ほだ木の状態をよく見て、草花をかわいがるように育ててほしい」と話している。

保育園児も挑戦だ
 ほだ木の購入者は、中高年男性の園芸愛好家が多いが、子供たちの情緒育成などのために購入する教育機関も少なくない。
 横浜市美しが丘保育園はいま、新年度の年長組の園児らでシイタケを育てようと計画している。斉藤ケイ子園長は「何でも畑から出来るわけじゃない。シイタケは木から出てくるのだと知ったら、子どもたちはびっくりするんじゃないかしら」。成長を見つめる園児たちの歓声が聞こえてきそうだ。

キノコ栽培を始める人に
サカタのタネ ガーデンセンター横浜   サカタのタネ ガーデンセンター横浜(横浜市神奈川区桐畑、神奈川駅、TEL045・321・3744)
 シイタケ関連では、完熟ほだ木(写真、90センチ、1942円)のほか、菌を打ち込むための原木(840円)、熟成前の新ほだ木(1050円)、電気ドリル専用のビット(850円)、棒駒菌(619円〜)など。

  日本農林種菌(静岡県裾野市佐野、東名高速裾野インター、TEL055・992・0457)
 シイタケ、ナメコ、ヒラタケ、クリタケなど12種の種菌を扱う。ドリルや園芸用ネットなどのキノコ栽培関連資材も。広葉樹のおがくずに栄養分を加え菌を培養した固形物「きのこの畑」は、手間をかけずに簡単にキノコ栽培が楽しめる。ナメコ、ヒラタケの2種(各1029円)。熟成期間が長く、原木栽培が難しいといわれるマイタケの完熟ほだ木を販売予定。詳細は佐々木さん、桜庭さんまで問い合わせを。

 ベランダ、室内で栽培
 群馬県桐生市のキノコ種菌メーカー・森産業(TEL0277・22・8191)によると、国内で流通する生シイタケは、おがくずのかたまりに栄養分を添加した菌床で栽培されたものが多いという。室内で栽培でき、一年を通して管理しやすく、発生までの時間が短いのが特徴だが、クヌギやコナラなどの国産広葉樹をほだ木に使う原木栽培のシイタケの方が農薬や肥料を使わずに原木の栄養分だけで育つので、より天然に近い味わいが楽しめるという。
 同社では、家庭で簡単に楽しめるキノコ栽培用品を販売。菌床、ほだ木ともに完熟で、必要なのは水やりだけ。家庭菜園感覚でシイタケを収穫できる手軽さが人気を呼んでいる。

 人気の栽培用品 
 【しいたけの成る木】
【しいたけの成る木】  肉厚で大きなシイタケが採れるという品種「にく丸」を打ち込んだ完熟のほだ木。直射日光の当たらず、風通しの良い場所を避ければ、庭先やベランダで栽培できる。十分な保湿管理をすれば3〜4年は栽培を楽しめる。生える時期は10〜5月ごろまで。シーズン中は1本当たり1.5キロほどの収穫が見込めるという。1本1260円、直径約10×長さ90センチ。プランター栽培に適した短木(写真、1本787円、直径約10×長さ45センチ)も。

 【もりのしいたけ農園】【もりのしいたけ農園】
 おがくずのかたまりの菌床からシイタケを発生させる栽培キット。室内でも手軽に栽培できる植木鉢サイズ。菌床に1日1〜2回、霧吹きなどで軽い水やりをすると、早ければ1週間ほどで生える=写真。上手に栽培すれば5〜6回は収穫できるという。1050円。


 ホームセンターや園芸店のほか、ホームページ(http://www.drmori.co.jp)でも購入可。詳細は問い合わせを。問い合わせは森産業(0278・22・1455)。

(2007年2月22日、朝日新聞マリオン欄掲載記事から。商品価格、営業時間など、すべての情報は掲載時点のものです。ご利用の際は改めてご確認ください)
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