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まるごと高知 牧野富太郎特設コーナー

まるごと高知 牧野富太郎特設コーナー
まるごと高知 牧野富太郎特設コーナー
まるごと高知 牧野富太郎特設コーナー

まるごと高知 牧野富太郎コーナー人気 レア商品も

 

東京・銀座にある高知県のアンテナショップ「まるごと高知」がこの夏、にぎわいをみせています。しょうが、ゆず、カツオをいかした名産品だけでなく、いま人気を集めているのは、世界的な植物学者・牧野富太郎にゆかりの品々。高知でも手に入りにくいレアな商品もあるそうです。広報担当の野戸昌希さん(45)に聞いてみました。

 

――まるごと高知が銀座に開店して12年、新たな来店者が目立っているそうですね。

 

高知出身で、日本の植物学の父と呼ばれる牧野富太郎をモデルにしたNHKの連続テレビ小説「らんまん」が放映され、高知があらためて注目されています。まるごと高知では、昨年10月に牧野博士にゆかりのある品を並べるコーナーをつくりました。放映が始まった4月以降、女性を中心に初めて訪れる方々が増えています。

 

――どんな品がひきつけているのでしょうか。

 

人気ベスト3はクッキー缶、手ぬぐい、ポストカードです。クッキー缶は、牧野博士のシルエットが容器にかわいらしくデザインされ、中にもシルエットをあしらったクッキーなど色鮮やかなパッケージとなっています。お手頃サイズで、私も手土産に時々持っていきます。

 

 手ぬぐいは、牧野博士が愛した数々の植物を組み合わせて博士の容姿にデザインした品など2種類があります。最近は手ぬぐいをインテリアとして飾ることがはやっていると聞いたスタッフが、額縁に入れてコーナーの目立つところに置いたら、思わぬ売れ行きとなりました。ポストカードは、細部にまでこだわる牧野博士の植物画を印刷したもので、手に取るとその繊細さがよくわかります。

 

――全国で約40万点の標本を採取し、新種として名付けた植物は約1500種類にのぼる牧野博士の魅力が大きいようです。

 

牧野博士は94歳で亡くなるまで、一途に植物に向き合いました。自分の好きなことをやり通す生き方、自分らしさを前面に出す姿にひきつけられる人が少なくないのでしょう。豊かな海や川、山に包まれているから、お金もうけよりも自然や本当に価値があるものを大切にできる、高知らしい魅力的な人だと思います。

 

――コーナーに並ぶ品はバラエティー豊かですね。

 

 コーナーは地下1階の一角に設けています。ふだんはお酒がメインのスペースで、高知のお酒を目当てに訪れるお客さまが多いのですが、いまは若い方や女性客が目立っています。予想以上に反応が良いのが「牧野富太郎植物画集」。牧野植物園が編集し、ポストカードよりも手元に置いてまとめて見たいという方が購入されています。

 

お酒では、博士が発見した新種の笹に妻の名をつけた「スエコザサ」を使ったクラフトジン「マキノジン」や、博士がこよなく愛したバイカオウレンの花をイメージした上品な香りが魅力の純米酒「ハナトコイシテ」も人気です。マキノジンは売れ行き好調で、高知県内でも入手が難しい時期があります。ほかにも、首都圏ではレアな品をそろえており、牧野ファンにこたえられるよう、年内いっぱいはコーナーを充実させていくつもりです。

 

まるごと高知
https://www.marugotokochi.com/

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