五十三次 京三條橋
江戸・日本橋から約500キロ、東海道五十三次の終着点は京の玄関口・三条大橋。東山や八坂の塔を背景に、頭に薪をのせて売り歩く大原女、茶筅をさした竹棒をかつぐ茶筅売り、衣を頭にかぶった被衣姿の高貴な女性が行き交う。
「トヨタライトバス」は1963~69年、当時の荒川車体工業(現トヨタ車体)が製造した22人乗りの小型バス。64年の東京オリンピックでは選手や観客の移動用車両としても活躍した。現在、ホテルや幼稚園の送迎車、テレビ局のロケバスなどとして広く使われる「トヨタコースター」の源流にあたる。
展示車両は2013年、生産開始50年を記念してトヨタ車体が復元した。バスとして活躍後、各地で納屋などとして第二の人生を送っていた4台のボディーや部品などを再利用し、技術継承のため若手を中心に取り組んだという。
「内部まで丁寧に復元されている」と、トヨタ博物館学芸・企画1グループの鳥居十和樹さんは話す。14年に同館が開催したクラシックカー・フェスティバルでは来場者を乗せて走った。
※会期は6月30日まで。