美博ノート

渡辺泰幸「土の音」

世界とつながる本当の方法(岐阜県現代陶芸美術館)

 


美博ノート
渡辺泰幸「土の音」

 

 「みて・きいて・かんじる陶芸」との今展サブタイトル通りの作品がある。

 展示室の床に無造作に置かれた陶の球――直径約10~26センチの大小約100個の土鈴だ。鑑賞者はそれらをスティックでたたいたり、振ったり、転がしたりして、「土の音」を楽しめる。

 音を創作のテーマとする美術家・渡辺泰幸が手がけた本作は、20年来続くシリーズのひとつだ。作品に触れて音を楽しむことを通して、人と人、人と作品のコミュニケーションの場を作るのが狙いだという。

 学芸員の山口敦子さんは、作品から出る音を「人間の眠っていた本能を刺激するよう」と表現する。鈍く鳴る低い音、乾いた高い音。鑑賞者それぞれが、作品に触れ、さまざまな音を響かせていた。

(2015年1月21日、朝日新聞マリオン欄掲載記事から。記事・画像の無断転載・複製を禁じます。商品価格、営業時間など、すべての情報は掲載時点のものです。ご利用の際は改めてご確認ください)

広告
「美博ノート」の新着記事 一覧を見る
「金谷 大井川遠岸」

「金谷 大井川遠岸」

江戸時代に開かれた五街道の中で、もっとも人の行き来が多かった東海道。その道中、最大の難所といえば、「箱根八里は馬でも越すが、越すに越されぬ大井川」と馬子唄(うた)にうたわれた大井川だ。

「鞠子(まりこ) 名物茶店」

「鞠子(まりこ) 名物茶店」

江戸・日本橋から京・三条大橋まで約492キロメートル。「東海道五拾三次」は浮世絵師、広重(1797~1858)の代表作だ。

「樹海 #1609」

「樹海 #1609」

アメーバ、サボテン、深海生物……。いや、もっとえたいの知れない何物か。吹きガラスで制作された高さ88センチのオブジェだ。

「ゆらぎ 1-2」

「ゆらぎ 1-2」

ガラスの中で、淡い青緑色のカーブ模様が幾層にも重なる。見る角度や光の反射により、表情が様々に変化するオブジェ。

新着コラム 一覧を見る
谷川晃一さん(画家) 「ウォルター少年と、夏の休日」(2003年)

私の描くグッとムービー

谷川晃一さん(画家)
「ウォルター少年と、夏の休日」(2003年)

レンタルDVDで見て気に入り、DVDを購入した一本です。1960年代初頭の米テキサス州。14歳の孤独な少年ウォルターは、夏休みに2人の大伯父、ハブとガースの元に預けられます。

富田染工芸@新宿

街の十八番

富田染工芸@新宿

神田川沿いでは、江戸時代から染色産業が栄え、新宿区の落合・中井地区の地場産業として根付いた。

ブームの卵

ブームの卵

4月21日 注目グッズ
「トビイシ ステッピングストーン」など

宅配便やお客さんが来た時、玄関で靴を履くのってもどかしい……。そんなあなたは、「トビイシ ステッピングストーン」(直径15×高さ2.5センチメートル、1944円)を使ってみては?

「オッティ」のしらすとブロッコリーとフルーツトマトのガーリックオイル パクチーのせ

おんなのイケ麺(めん)

有森也実さん
「オッティ」のしらすとブロッコリーとフルーツトマトのガーリックオイル パクチーのせ

パクチーをのせたパスタって珍しくないですか?ここはパスタの具材の組み合わせが独創的でおもしろいイタリアンのお店です。

マイページへ 新規会員登録

プレゼント応募時に1度会員登録をされると、以後はパスワードなどの入力だけでご応募いただけます。

お知らせ(更新情報)

【携帯(フィーチャーフォン)サイト終了のお知らせ】

→詳しくはこちら