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今月の人

濱田岳 岡田将生

プライベートでも仲良し
だから自然な万城目ワールド

濱田岳 岡田将生
濱田岳 岡田将生 ©2014 映画「偉大なる、しゅららぼん」 製作委員会 ©万城目学/集英社 全国公開中

 原作は、万城目学の小説「偉大なる、しゅららぼん」。琵琶湖畔の街を牛耳る「日出家」には、代々人の心を操る力がある。分家に生まれた涼介(岡田将生)は、力の修行をするため、本家にやってきた。本家では、長男・淡十郎(濱田岳)と、一緒に高校生活を送ることに。淡十郎の「お供」に任命された涼介は、やがて一族の存続をかけた争いに巻き込まれる。

 「フィクションながら、妙にリアリティーがある設定が万城目ワールドの魅力」と語る濱田。役作りについては、「淡十郎は太っている設定なので、暴飲暴食を心がけ、10㎏増やしました」という仰天のエピソードが飛び出した。「太りすぎて制服の腕が上がらなかったし、しゃがんだら、ポケットがやぶけたんですよ」と笑いながら話す濱田に、「すごいかわいかった」と大声で笑う岡田。よく笑う2人の掛け合いで、場が明るくなる。

 本作の魅力を岡田は、「青春、アドベンチャーなど、色々な要素が詰まった作品。何度見ても新鮮な見方ができるところ」と語り、中でも「2回目に見る淡十郎なんて、超かわいいよね」と顔を見合わせてニヤリ。「みんなチョコチョコ」面白い行動をしているのだとか。プライベートでも仲良しだという2人。この組み合わせだからこそ、劇中のユニークな設定も自然に見えるのだろう。

 最後に、「不思議な力は欲しいですか」と問うと、共に「いらない」とキッパリ。「予想外がない人生はつまらない」、「理由なき力はいらない」と、ここでも答えは一致した。

取材・文/山田絵理佳
 撮影/篠塚ようこ


プロフィール

はまだ・がく……左
1988年東京都生まれ。代表作に「アヒルと鴨のコインロッカー」など。21日公開の映画「神様のカルテ2」に出演。

おかだ・まさき……右
1989年東京都生まれ。代表作に、「宇宙兄弟」など。今春公開の映画「オー!ファーザー」と、「彼女との上手な別れ方」に主演。

 


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