国立西洋美術館が、企画展「版画家レンブラント 挑戦、継承、インパクト」の観覧チケット(2200円)をペア5組に。
開催趣旨
レンブラントによるエッチング(腐蝕銅版画)の世界有数のコレクションを中心に、同じく素描作品、さらに彼と関連の深い、あるいは、その強い影響を受けた芸術家たちの作品を収蔵している。
一方、国立西洋美術館でも、レンブラントのエッチングを重点的な収集の対象としており、《百グルデン版画》や《三本の木》など代表作を含む、20点余の作品を所蔵する。



見どころ
「油彩以上に色彩豊か」(詩人・批評家テオフィル・ゴーティエ[1811-1872])とも言わしめた、レンブラント版画の魅力をたっぷり紹介。版画表現の可能性を拓いたレンブラントの‟挑戦”を観られるという。
ゴヤ、ホイッスラー、ルドン、マティス、ピカソ・・・レンブラントに憧れた巨匠たちの作品も紹介。版画史におけるレンブラントの‟インパクト”にも注目した大規模展覧会は国内初。
アムステルダムのレンブラント・ハウス美術館と国立西洋美術館による共同企画。両館が誇るコレクションを中心に個人蔵も加えた約130点を一挙展示する。
今回の展覧会は、この2つのコレクションを組み合わせ、国内の美術館、大学図書館および海外の個人コレクターから拝借した作品や書籍も加えて、レンブラントのエッチングと、それが同時代および続く時代に与えた影響を見ていく企画。
展覧会の前半では、まずレンブラントのエッチングに焦点をあてる。彼は当時、先例より刺激を受けつつ、さまざまな実験的な試みを通してエッチング表現の可能性を追究し、その地平を拡げた。そうして生み出された諸作品は、数世紀にわたって芸術家たちに影響を与え続ける。
とくに、19世紀には、エッチング技法そのものの再評価と結びつき、レンブラントのエッチングへの関心は熱狂的な高まりをみせた。展覧会の後半では、そうした事例を、版画のみならず文学や批評なども交えて紹介する。

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レンブラント・ハルメンスゾーン・ファン・レイン
《自画像、口を開けた顔》1630年
エッチング
レンブラント・ハウス美術館
レンブラント・ハルメンスゾーン・ファン・レイン
(レイデン、1606-アムステルダム、1669年)
レンブラントは、レイデンの裕福な製粉業者の家に生まれたものの、画家を志し、アムステルダムで有力画家ピーテル・ラストマンに学んだ。修業後はレイデンで数年間、兄弟子ヤン・リーフェンスと工房を共有するが、1631年にアムステルダムに戻り、肖像画家、物語画家として地位を築く。しかし代表作《夜警》(アムステルダム国立美術館[アムステルダム市より寄託])を完成させた1642年以降、妻との死別や破産等、私生活上の不幸をたびたび経験する。また晩年に向かうにつれ、画風が時代の趣味と乖離していく憂き目にも見舞われた。浮き沈みのある人生の中で、絵画制作はしばしば停滞を見せるが、そのあいだもエッチング制作は継続された。旺盛な実験精神のもと、膨大な数の作品の中でさまざまな表現を試み、それらは同時代、さらに後世の芸術家たちをも感化し続けることとなった。
エッチング制作を始めた当初のレンブラントは、多くの自画像を制作した。その主要な目的のひとつは、表情の習作だったと考えられる。本作品は、唇をすぼめ、目を大きく見開いた驚きの表情を描いたもので、恐怖ないし感嘆を含む複雑な心理状態が雄弁にとらえられている。瞳の部分のハイライトは、生き生きとした印象をもたらし、表現にいっそうの説得力を与えている。



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アンリ・マティス
《版画を彫るアンリ・マティス》1900-03年
ドライポイント 国立西洋美術館
展覧会情報
8月中旬発送。
国立西洋美術館 特別展「版画家レンブラント 挑戦、継承、インパクト」ウェブサイト
https://www.nmwa.go.jp/jp/exhibitions/2026rembrandt.html