
「金谷 大井川遠岸」
歌川広重 東海道五拾三次展(名古屋ボストン美術館)
江戸時代に開かれた五街道の中で、もっとも人の行き来が多かった東海道。その道中、最大の難所といえば、「箱根八里は馬でも越すが、越すに越されぬ大井川」と馬子唄(うた)にうたわれた大井川だ。
交通の要衝だった東海道は、江戸防衛の目的もあり、主要な川には橋がなかった。駿河(するが)と遠江(とおとうみ)の国境にある大井川は、幅1キロメートル以上。「暴れ川」と呼ばれる急な流れで舟もなく、「川を渡るのは命がけだったようです」と、学芸員の鏡味(かがみ)千佳さん。大雨で水かさが増えれば、渡河禁止となり、宿泊費もかさんだ。
本作は大井川を渡る参勤交代の一行を描いた情景。最後尾には、大名の駕籠(かご)を乗せた輦台(れんだい)を担ぐ人足が急流を進んでいる。対岸の山裾には駿河の金谷宿。一息つけるのはまだ先だ。
(2017年4月18日、朝日新聞マリオン欄掲載記事から。記事・画像の無断転載・複製を禁じます。商品価格、営業時間など、すべての情報は掲載時点のものです。ご利用の際は改めてご確認ください)
福原美穂さん
「香港麺 新記」のチャーシューつゆなし麺(香港麺)
歌手活動のために札幌から東京に移り住んだのですが、東京にはアジア料理のお店がたくさんあって、その魅力にすぐ引き込まれました。
中村鶴松さん
「パレスホテル東京 ザ パレス ラウンジ」のマロンシャンティイ
このケーキを食べるために、七之助さんが連れて行ってくれました。僕の23歳の誕生日だった稽古の帰りで、誕生日ケーキの意味もあったのかな。
物語や伝記を詞書(ことばがき)と絵で描いた絵巻物は、平安・鎌倉期に盛んに作られました。1960年開館の五島美術館は、古写経を好んだ実業家・五島慶太のコレクションを核に、書や陶磁など約5千件を所蔵していますが、中でも目玉の一つが国宝「源氏物語絵巻」。