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ほくほく味さんぽ

築地<1>朝4時開店、食べごたえを味わって

センリ軒 「ヒレカツサンド」

センリ軒の「ヒレカツサンド」(600円)
センリ軒の「ヒレカツサンド」(600円)
センリ軒の「ヒレカツサンド」(600円) 上質のヒレ肉を使用したカツはボリューム満点! 魚がし横丁8号館。レトロな手書きの看板が目印 穏やかな笑顔も魅力的な、3代目店主の川島進一さん 包丁研ぎの店頭実演も。「US dollar, EURO OK」の文字も印象的 築地グルメを目当てにした外国人観光客も多数

 お散歩の途中、横丁や路地裏に、寄り道をしたくなるお店はありませんか?食べ歩きに、ひと休みのお供に、おみやげに——。お持ち帰りができるグルメを探して街を歩きます。第1回の今回は、築地のおさんぽグルメをご紹介します。


地図 「市場の街」とひとくくりにされがちな築地ですが、実をいうと市場は「場内」と呼ばれているのが築地市場のみ。隣接した「場外」は簡単にいえば「市場に近い商店街」であり、市場とは別ものです。

 とはいえ、観光客にとってはどちらも魅力的。都営大江戸線築地市場駅は、朝早くから外国人観光客でにぎわいます。今回は、メーンの場内を歩いてみましょう。

 朝早く起きてセリを見学するのもいいかもしれませんが、その後の場内を満喫するためのおすすめエリアといえば、おすし屋さんからレストラン、喫茶店までがぎっしりと並ぶ「魚がし横丁の大飲食店街」。行列店も多く、テークアウトできるお店もちらほら。なにを食べようか目移りしてしまいます。

 歩いているだけで楽しめるのですが、今回はそんな中から「センリ軒」をご紹介します。

 3代目オーナーの川島進一さんが切り盛りする8号館のセンリ軒は、日本橋に魚河岸があった大正初期のミルクホール「千里軒」をルーツに持つ喫茶店。場内に移転した昭和34年以降は、朝4時の開店から12時半ごろまで、市場の人たちの憩いの場となっています。

 レトロな店内は居心地抜群ですが、テークアウト派は名物メニューのヒレカツサンド(600円)に注目したいところ。厚くジューシーなカツと軟らかいパンとの相性が抜群で、ボリュームがあるにもかかわらずペロリと食べてしまえます。

 10時間足らずの営業時間内に一日平均30~40食を売り切るというお話にも、十分納得。何十年も変わらないおいしさを、ぜひ体験してみてください(なおヒレカツサンドは、12時半以前に売り切れる場合もありますのでご注意を)。

(印南敦史)

センリ軒

東京都中央区築地5-2-1
東京都中央卸売市場築地本場内
TEL:03-3541-2240
営業時間:午前4:00~午後0:30
休み:日曜・祝日・不定休
(築地市場に準ずる)
URL:http://www.tsukijigourmet.or.jp/36_senriken/
全商品テークアウト可能。上記センリ軒のホームページをプリントアウトして持参すると1割引き(価格の1ケタ台は切り捨て)。

(記事・画像の無断転載・複製を禁じます。商品価格、営業時間など、すべての情報は更新時点のものです。ご利用の際は改めてご確認ください)

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