読んでたのしい、当たってうれしい。

今月の人

大沢たかお

知りたかった曲の世界観 俳優として表現

大沢たかお
大沢たかお 3月14日(土)全国ロードショー (c)2015「風に立つライオン」製作委員会

 「風に立つライオン」(三池崇史監督)で、日本に残した恋人への思いを胸に、ケニアで医療に従事する医師・航一郎を演じた。

 「風に立つライオン」はもともとは、1987年にさだまさしが実在した医師をモデルに作った楽曲。その曲を小説化したものが映画の原作だが、きっかけは大沢が作った。

 愛や怒りなど人間の本質や心の機微がつづられている歌詞に感動した大沢が、歌の世界の背景にどんな物語があるのかを深く知りたいと、以前からつきあいのあったさだに曲の小説化を持ちかけた。そして映画化され、知りたかった世界観を主役として表現することになった。

 ケニアでの撮影は約1カ月間。宿泊先のナイロビから車で片道2時間半の現場に通い、昼は炎天下、夜は凍えるような寒さの中で、十分な睡眠や水を飲むこともままならなかった。そんな過酷な状況が、出演者に、計算ずくの演技ではなく、感情をありのままに出す演技へ向かわせたと振り返る。

 航一郎は、劇中で何度も「ガンバレ、ガンバレ」と叫ぶ。「誰も助けてくれない状況や恋人への思いを込めて、自分自身に言い聞かせていたんだろう」と、異国でただ一人、過酷な医療現場に身を置いた航一郎の胸の内を推し量った。

 「誰でも何かと闘わないといけない」。夢や理想を求めて闘った航一郎を通して、「見てくれる人たちもきっと共感できるんじゃないかな」。

取材・文/大野紗弥佳
 撮影/高嶋佳代
 


プロフィール

おおさわ・たかお
東京都生まれ。俳優。1994年のドラマ「君といた夏」で俳優デビュー。以後、ドラマや映画で活躍。今年のNHK大河ドラマ「花燃ゆ」では小田村伊之助を演じる。

 


大沢たかおさんサイン入りポラロイド写真プレゼント!


大沢たかおさんサイン入りポラロイド写真大沢たかおさんサイン入りポラロイド写真を3人にプレゼントします。
※応募には朝日マリオン・コムの会員登録が必要です。以下の応募ページから会員登録を行って、ご応募ください。

終了しました

たくさんのご応募ありがとうございました。
(2015年3月11日、マリオン・ライフ、マリオン・プレゼント掲載記事から。記事・画像の無断転載・複製を禁じます。商品価格、営業時間など、すべての情報は掲載時点のものです。ご利用の際は改めてご確認ください)

今月の人の新着記事

  • 高良健吾 天童荒太が「人が生きた愛と感謝の時間をたたえてほしい」と願い、書き上げた直木賞小説「悼む人」。映画化にあたり堤幸彦監督から、主人公・坂築静人の持つ独特の存在感と孤独な瞳を体現できるとばってきされた。

  • 中村七之助 2014年3月、東京・歌舞伎座のこけら落とし公演で坂東玉三郎と演じた「二人藤娘」が、兄・勘九郎出演の「日本振袖始 大蛇退治」と共に、全国31都道府県の47の映画館で「シネマ歌舞伎」としてよみがえる。

  • 東出昌大 「アオハライド」は、作者の咲坂伊緒(さきさかいお)が「青春(アオハル)」と「ride(乗る)」を組み合わせて創作した言葉だ。約800万部の発行部数を誇るこの少女漫画の主人公を、本田翼と共に演じた。

  • 池松壮亮 直木賞作家・角田光代のベストセラー小説が原作の映画「紙の月」。夫と平穏な生活を送る主婦の梅澤梨花(宮沢りえ)が、勤め先の銀行で巨額の横領事件を起こす物語だ。その梨花と恋に落ちる大学生・平林光太を演じた。

新着コラム