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八幡神のまち 勝ち招くグルメに舌鼓

宇佐神宮の上宮。本殿は2014年度まで改修工事中
宇佐神宮の上宮。本殿は2014年度まで改修工事中
宇佐神宮の上宮。本殿は2014年度まで改修工事中 目の前で揚がるから揚げ=天下とり 唐揚げ専門店とりあん 出来たてのから揚げを召し上がれ=からあげ太閤 USAからあげ合衆国の「大統領」と キャラクター「うさからくん」

 大分県北部の宇佐市には、勝負の神「八幡神」を祀る宇佐神宮が鎮座する。今、勝運を呼ぶパワースポットとして注目されるこの街で、絶品の「かちグルメ」を食べてきました。

文・写真/酒井摂

 

 

 勝運に彩られたまち・宇佐

 4万社を超える全国の八幡社の総本宮・宇佐神宮は、奈良時代に聖武天皇の勅願で造立された。年間200万人の参拝者が訪れ、勝運を祈願するプロスポーツ選手の姿もある。昭和を代表する横綱・双葉山は宇佐の出身。前人未到の69連勝の記録を打ち立てた。資料館「双葉の里」では、輝かしい勝利に彩られた大横綱の足跡に触れることができる。

 そんな勝運パワーあふれる街・宇佐で、今最も食べる「価値」があり、「勝ち」を招くといわれているグルメが、鶏のから揚げだ。

 勝ちグルメを食べ歩く

 市内には約30店のから揚げ専門店がある。その数はコンビニを上回り、半世紀以上前に日本初の「から揚げ専門店」ができたという。店では注文を受けるとすぐに、目の前で揚げてくれる。しょうゆやニンニク、ショウガなどをベースにした秘伝のタレでつけ込んだ鶏肉を、高温の油でジュワっと揚げる。カラッと揚がった熱々のから揚げをそっと口にすると、ジューシーな肉汁があふれ出てきた。部位はモモ肉や手羽先はもちろんのこと、砂ずりやなんこつも選べる。

 1度に2キログラム買うのはあたりまえ。頻繁に食卓にあがるから揚げは、宇佐の故郷の味だ。2006年にはから揚げを愛する市民の集まり「USA(うさ)からあげ合衆国」が結成した。同国「大統領」の吉武裕子さんは、「店ごとにタレの味が異なるので、から揚げを食べ歩いてもあきませんよ」。

 宇佐のから揚げは昨年、B級グルメの祭典・B―1グランプリへの出場を果たした。しかし本場で味わう「かちグルメ」はやはり別格。今年のゴールデンウィークは、宇佐でから揚げを堪能してみては。

 

 宇佐神宮
  宇佐市南宇佐2859 TEL0978・37・0001

 双葉の里
  宇佐市下庄269 TEL33・5255。第3月曜休み

 天下とり
  宇佐市四日市72 TEL32・0556。日曜休み

 からあげ太閤
  宇佐市閤492の3 TEL33・3766。月曜休み

 唐揚げ専門店とりあん
  宇佐市葛原224 TEL32・6500。水曜休み

 市観光協会
  TEL37・0202

 

大分味一ねぎ

市特産のブランド小ねぎ「味一ねぎ」も、かちグルメのひとつ。料理旅館・菊水旅館では、味一ねぎをメーンに、ハモや備後牛を使った「ねぎしゃぶ」が味わえる。1人3675円~。

【問い合わせ】
菊水旅館(0978・32・0442)。

(2013年4月9日、マリオン・ライフ、マリオン・プレゼント掲載記事から。記事・画像の無断転載・複製を禁じます。商品価格、営業時間など、すべての情報は掲載時点のものです。ご利用の際は改めてご確認ください)

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