

シルクはデリケートというイメージが強いですが、実は日常使いができるとても機能的な素材なんです。
シルクは蚕が厳しい自然環境から身を守る「シェルター」を作るために吐きだす繊維です。そのためとても機能的で、水分を吸ったり放したりする力(吸放湿)に優れ、汗をすばやく逃がし、乾燥時は程よくうるおいを保ちます。紫外線を抑え、自然な温度調節を行いながら環境に合わせて快適な状態に近づけようと働いてくれます。菌の増殖を抑える静菌性もあり、ニオイ対策としても役立ちます。繊維が細くなめらかなので、チクチクしにくく、肌が敏感な方にも向いています。
このようにシルクは高機能である一方で、摩擦に弱いという弱点があります。そこで私たちは「肌に触れる内側はシルク、外側は強度のある綿や麻」という織りの設計によって肌触りと耐久性、機能性を両立させました。洗濯ネットに入れれば洗濯機でも問題ありません。特別なケアをしなくても普通に使えることを大切にしています。特に靴下は、こうしたシルクの良さを実感するには最適です。夏の酷暑では汗を逃がし、室内の強い空調下では適度に保温します。冬場でも暖かいのにムレにくく、汗冷えしにくいため、自律神経が乱れがちな環境下でも快適さを保ち、一年中おすすめです。

きっかけは私自身の体験です。2015年に当社のある群馬県桐生市へ移住した後、原因不明のアトピーを発症し5年くらい悩みました。それを解決してくれたのがシルクだったんです。
私が実践した「冷えとり健康法」では、シルクの五本指ソックスを一番下に履き、その上に重ね履きをすることで足元の血行を良くします。締め付けず、血液の循環を妨げないことが大切で、これを続けるうちに体質が改善していきました。
当社は1950年の創業以来、洋服向けの生地を中心に化学繊維・綿・ウール・シルクなどの幅広い素材を扱っており、シルクを扱う製造技術がありました。
そこで、シルクの良さをもっと生活の中で実感できる形にしたいと思い、2019年にブランド「SILKKI(シルッキ)」を立ち上げました。名前の由来は、「Silk(シルク)」と「桐生のキ」を組み合わせた造語で、響きがコロンとして親しみやすいところが気に入っています。

私たちが拠点にしている群馬県桐生市は昔から機屋が多く、織り・刺繡(ししゅう)・ニットなど、繊維に関 わる工場や技術が集積した地域で、絹織物の歴史は約1300年に及びます。
かつては受注量の多さによって成立していた国内生産も、いまは厳しい状況です。だからこそ、日本人の強みである丁寧さや納期意識、職人気質、「まごころ」を正しく評価し、作り手が作り続けられる環境が必要だと感じています。もちろん、養蚕文化を残していくことも大切です。その実現に向けて「SILKKI」が貢献できたらうれしいです。
現在挑戦中のクラウドファンディング「For Good」(6月15日まで)での取り組みもその一つです。


(左から…)Black、Vintage yellow、Kahaki brown、Deep sea、Silky White
シルク46%(内側)、コットン47%(外側)、ナイロン6% & ポリウレタン1%(シルクとコットンの間)
各2,640円
