JR有楽町駅近くの外堀通り沿い。地下1階から2階までの3フロアからなる店舗前で、幕末の志士・坂本龍馬の像が、右手を懐に入れたおなじみのポーズで迎えてくれる。
よさこい節が流れる1階の「とさ市」店内に入ると、まず目に入るのは芋けんぴの大袋。それから、ゆずやニラなどの青果、ショウガチップス、カツオの生節、アイスクリンなどなど。高知の特産品1500品目が所狭しと並べられ、眺めるだけでも楽しい。目を見張るのは、全国生産量の5割を占めるという、ゆずを使った商品の豊富さだ。ゆず茶やゆずジャム、ゆずドレッシング、ゆずチップスなど、100品目がそろう。その中でもゆずポン酢は、常時20種、多いときで30種が並ぶという圧巻の品ぞろえだ。
商品を段ボール箱に入れて並べたり、積み上げたりする陳列方法は、300年以上の歴史を持つ高知市民の生活市、「土佐の日曜市」をイメージしたもの。店は手に取りやすく親しみやすい雰囲気づくりを心がけているという。
地下1階は、高知県内にある全18蔵元の日本酒や、焼酎、果実酒など300種以上の酒類がそろう「とさ蔵」。日本酒をおちょこ1杯から試し飲み(200円)できるほか、県出身の酒場詩人・吉田類さんが月ごとに選んだ3種の酒の飲み比べ(入会制、900円)もある。県に関連した書籍や土佐和紙の工芸品、龍馬グッズなども並ぶ。木材の梁(はり)を目立たせ、明かりを落とした店内は、蔵の内部をイメージしているそうだ。
2階は、シックな雰囲気のレストラン「TOSA DINING おきゃく」。内装に県産のスギやヒノキ、土佐和紙などを使用。わらであぶった本格的なカツオのたたきが人気だ(ランチセット1400円、ディナー単品1750円)。
「他県にはない魅力がたくさんあります」と店長の佐々木誠さん。自分の目と舌で、その魅力を確かめに行きませんか。
(安達麻里子)
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【1】万能おかず生姜
(130グラム、324円)
細かく刻んだ県産ショウガを、黒酢やしょうゆでつけ込んだ一品。さっぱりとした甘みに、サクサクした食感。卵焼きやチャーハンの隠し味にしたり、ご飯と一緒に炊き込んだり、鍋の薬味にしたりと、まさに「万能」に使える。
直近5年間の年間売上数が不動の1位を誇る。
【2】ゆずたま
(6個入り、494円)
白身にゆずの香りがついた生卵。殻もほんのり香る。鶏の飼料にゆずの皮を混合していることが、香り付けの秘けつの一つだという。
卵の生臭さが軽減しており、生卵が苦手な人にもおすすめ。卵かけご飯に塩でいただきたい。
【3】まじめミレービスケット
(130グラム、204円)
1923(大正12)年創業の野村煎豆加工店が製造。豆菓子と同じ油で揚げているから、味に深みがあって香ばしい。ほんのり塩味のサクッとした食感に、食べる手が止まらない。
子どもの枕ほどもある大袋に入った「ミレーのまくら」(800グラム、1234円、1袋4千キロカロリー)も。カロリー表示からは目を背けて食べ尽くしたい。
【4】ゆずの村
(500ミリリットル、615円)
数あるゆずポン酢のラインアップの中で一番人気を誇る、昔ながらのロングセラー。カツオだしと、馬路村産のゆずを皮ごと搾ったゆず果汁の絶妙なバランスが、鍋や湯豆腐、冷ややっこなど、どんな料理にも合う。
「ポン酢はこれじゃなきゃ」というファンが多いそう。
【5】だしが良くでる宗田節
(1028円)
カツオよりも血合いが多く濃厚なダシがとれるというメジカ(ソウダガツオ)。その節である宗田節が瓶に入っている。しょうゆを注いで2週間ほど置くと、宗田節の香りが移って濃厚なだしじょうゆに。繰り返ししょうゆをつぎ足しながら1年ほど使える。香りが出きった節は、取り出してつまみにしても。
まるごと高知
東京都中央区銀座1丁目3の13、オーブプレミアB1~2階
(銀座一丁目駅)
TEL:03・3538・4365(2階レストラン03・3538・4351)
営業時間:午前10時半~午後8時
2階レストランは、ランチ午前11時半~午後3時(土日祝は3時半まで、ラストオーダーは30分前)、ディナー午後5時半~11時(土日祝は10時まで、ラストオーダーは1時間前)
休み:無休
URL:http://www.marugotokochi.com
まるごと高知 店長 佐々木誠さん ![]() 神奈川生まれですが、東京のスーパーに17年勤めた経験を生かし、東京と高知の橋渡しを意識したお店作りをしています。 |