美博ノート

からくり人形「女石橋」

二代目萬屋仁兵衛展(パラミタミュージアム)

 獅子の姿で勇壮に舞う歌舞伎の「石橋(しゃっきょう)物」をイメージした本作。パラミタミュージアムが木偶(でく)師・二代目萬屋仁兵衛(よろずやにへい)さん(56)に制作を依頼し、今年完成した。本展開催のきっかけとなった作品だ。

 赤い毛獅子のかぶり物を身につけた遊女が舞った後、獅子に姿を変える。クジラのヒゲでできたバネを内蔵し、絹などの糸を引いて操作するのが古来の手法だが、本作は機械が糸を引く。「コンピューター制御で、人が糸を引く動作を再現した」と同館学芸部長の湯浅英雄さん(65)。

 開館日の午後2時には実際に動く様子を鑑賞できる。遣い手がいなくても、人が操作しているような動きを楽しめるのは電動ならでは。「電動でも、人形に魂は入っている」と仁兵衛さん。伝統文化と最新技術の融合。からくり人形は進化し続けている。

(2019年7月2日、朝日新聞マリオン欄掲載記事から。記事・画像の無断転載・複製を禁じます。商品価格、営業時間など、すべての情報は掲載時点のものです。ご利用の際は改めてご確認ください)

「美博ノート」の新着記事 一覧を見る
柳原義達「犬の唄」/中谷ミチコ「犬の唄」

柳原義達「犬の唄」/中谷ミチコ「犬の唄」

彫刻家・中谷ミチコ(1981~)は17歳の時、同・柳原義達(1910~2004)の彫像「犬の唄」=写真左は石膏原型=を見て、この道を志した。

「空が動く」

「空が動く」

少女や動物をモチーフに、型取りした石膏の凹部に樹脂を流し込んだ作品を制作する彫刻家・中谷ミチコ(1981~)。

柳原義達「道標」/中谷ミチコ「あの山にカラスがいる」

柳原義達「道標」/中谷ミチコ「あの山にカラスがいる」

石膏と樹脂を素材に作品を制作する彫刻家・中谷ミチコ(1981~)。

「天地の守護獣 天地」

「天地の守護獣 天地」

こま犬を思わせる2体の守護獣。どこか愛らしい表情でたたずむ姿は、今にも動き出しそうだ。

新着コラム 一覧を見る
ブームの卵

ブームの卵

8月23日 注目グッズ
「TAP TAPE(タップテープ)」など

「TAP TAPE(タップテープ)」は、ノートやアルバム、壁などにメモや写真を貼りたいときに役立つ、スタンプ式の両面テープだよ。

坂本慎太郎さん(ミュージシャン)「6才のボクが、大人になるまで。」(2014年)

私の描くグッとムービー

坂本慎太郎さん(ミュージシャン)
「6才のボクが、大人になるまで。」
(2014年)

一人の少年の6歳から18歳で独り立ちするまでを描いた成長物語。同じキャストを1年ごとに実際に12年かけて撮影しているんです。

「江戸蕎麦(そば) ほそ川」の穴子天せいろ

おんなのイケ麺(めん)

石原洋子さん
「江戸蕎麦(そば) ほそ川」の穴子天せいろ

ほそ川さんの天ざるは、穴子の天ぷらです。よくあるエビ天じゃなくて。珍しいでしょ?

「PATISSERIE Pavlov」のフレンチトースト

オトコの別腹

LEO(今野玲央)さん
「PATISSERIE Pavlov」のフレンチトースト

まだ実家暮らしの頃、共働きの母が週末になると時折、朝食に作ってくれたフレンチトースト。外で食べるような立派なものではなかったものの、僕にとっては特別な味です。

♪プレゼント♪

マイページへ 新規会員登録

プレゼント応募時に1度会員登録をされると、以後はパスワードなどの入力だけでご応募いただけます。