
佐藤オオキさん
「アテスウェイ」のフロマージュクリュ
「スイーツは1日に3個まで」と決めるほどの甘党です。中でもアテスウェイさんの大ファン。常に行列の人気店ですが、待ち時間を含めてもはや一つのエンターテインメントですね。
ケーキの魅力は「層」だと思っています。このレアチーズケーキは4層の組み合わせが格別。やわらかくて滑らかなレアチーズの厚い層と、焼いたスフレチーズの層を生クリームで覆っています。底のサブレはザクッとした食感でアクセントに。サブレの上に塗られたレモンクリームが爽やかな風味で、甘さも程よい。近くに寄る度につい買ってしまいます。
実は、オーナーとはお仕事もご一緒しました。行列に並んでいたら、「佐藤さんですよね?」と声をかけてくださって。隣接するショコラとアイス専門の姉妹店の内装を手がけました。
層や素材の組み合わせでどんな変化、進化が起きるか、どんな驚きにつなげていくかを考えるスイーツ作りは、ものづくりをする者として共感するところがあります。もちろん、妥協のない仕事ぶりにもですね。
◆東京都武蔵野市吉祥寺東町3の8の8(TEL0422・29・0888)。
450円。
午前11時~午後7時。
(月)((祝)(休)の場合は翌日)休み。
さとう・おおき デザイナー。
デザインオフィスnendo代表。資生堂の総合美容施設「SHISEIDO THE STORE」を手がけるなど国内外で活躍。近著に「佐藤オオキのボツ本」(日経BP社)。
(2018年9月7日、朝日新聞マリオン欄掲載記事から。記事・画像の無断転載・複製を禁じます。商品価格、営業時間など、すべての情報は掲載時点のものです。ご利用の際は改めてご確認ください)
千宗屋さん
「ホテルオークラ東京 ダイニングカフェ カメリア」のパイ ア・ラ・モード(チョコレート)
オークラさんは小さなころから家族でよく泊まっています。ここ10年ほどは、1月末に東京の初釜を終えたあと、家族で食事をしてから、パイ ア・ラ・モードを食べるのが恒例です。