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美博ノート

プカマニ・ポール

精霊たちのいるところ アボリジニの美術(岐阜県美術館)

作者不詳 1994~95年 スクリーン印刷、木綿
作者不詳 1994~95年 スクリーン印刷、木綿

 細かい幾何学模様や鳥の模様で埋めつくされた大胆な色使いのテキスタイル。木綿にスクリーン印刷を施した本作はオーストラリア最北部のバサースト島、メルビル島からなるティウィ地域で制作された。

 モチーフのプカマニポールは、アイアンウッドと呼ばれる硬質の木材に彫刻、描画した墓標。北米先住民などのトーテムポールを連想させる。「ティウィといえばプカマニポールといわれるほど知られています」と正村美里副館長は話す。

 先住民は地域ごとに多くの言語・文化グループに分かれ、美術工芸品にもそれぞれ特徴がある。制作を奨励するために白人らによって持ち込まれたスクリーン印刷技術により、テキスタイルはティウィを代表する工芸品のひとつとなった。

 プカマニポールをデザインした布は人気を博し、色鮮やかな作品がシドニーなどの大都市でも流通している。

(2021年11月2日、朝日新聞マリオン欄掲載記事から。記事・画像の無断転載・複製を禁じます。商品価格、営業時間など、すべての情報は掲載時点のものです。ご利用の際は改めてご確認ください)

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