読んでたのしい、当たってうれしい。

美博ノート

蝶々(大)と玉石

「青の誘惑 タイルにみる青の世界」多治見市モザイクタイルミュージアム

鈴研.陶業 31.2×31.2㌢ 2024年 miyashita design office Akihiko Kase

 丸みを帯びた大小の玉石タイルが一面に広がり、水面にも夜空にも見える。ゆらめく青の中に、ひらひらと舞うチョウのモチーフが。

 製作した多治見市のタイルメーカー鈴研.陶業は、アクセサリーなどのブランド「七窯社」も展開する。建物を彩ってきたタイルの新しい楽しみ方を提案しようと、タイル生地を焼き上げてピアスやブローチなどを製作。そのモチーフに動植物も採り入れている。
 本作が展示されているのは、岐阜県東美濃地方のタイルメーカーや商社などが製作したタイルのパネル242枚が並ぶ小部屋。幾何学模様が多くを占める中で、チョウが目を引く。
 「観覧する方々から『チョウ見つけた!』と喜ぶ声も聞こえてくる」と、多治見市モザイクタイルミュージアム学芸員の清水雄也さん。「昭和期の浴室などに用いられてきた玉石タイルと交ざり合っていて、遊び心を感じられます」

 

(記事・画像の無断転載・複製を禁じます。すべての情報は掲載時点のものです。ご利用の際は改めてご確認ください)

美博ノートの新着記事

  • 黄鉄鉱(パイライト) 真鍮(しんちゅう)のサイコロを埋め込んだオブジェのように見えるが、人の手は全く加えられていない自然の造形物である。

  • おもちゃのヘラジカ おもちゃのヘラジカの作者、ヨナス・クニェージャ(1929~2020)は帝政ロシアから独立を果たしたリトアニアに生まれ育った。

  • 伝統楽器カンクレス ユネスコ無形文化遺産の一つに、バルト三国各国で開催される「歌と踊りの祭典」がある。

  • タオル掛け バルト海に面し、広大な森や川、湖など豊かな自然に恵まれたリトアニア。

新着コラム