読んでたのしい、当たってうれしい。

美博ノート

  • 萬年報喜 老松の枝に止まっているカササギは喜びを告げる鳥。目は生き生きと輝き、開いたくちばしから吉報が聞こえてきそうだ。右下の花は不老長寿を意味するコウシンバラだろうか。

    2024/01/17 更新


  • 古清水扇面平鉢 末広がりの形が繁栄を表す扇は、初夢に見ると縁起が良い「一富士、二タカ、三なすび」に続いて「四扇」とも言われる吉祥の象徴だ。扇形の平鉢に松竹梅が描かれた本作はめでたさを強調する。

    2024/01/10 更新


  • 牧野富太郎書簡 ぜひ、地元の植物を採集、調査してくださいーー。植物分類学の父・牧野富太郎(1862~1957)が手紙でエールを送った相手は、愛知県西尾市で植物研究に打ち込んだ名倉誾一郎(1860~1930)。地元研究団体を率いながら、牧野に植物標本を送って指導を受けた。

    2023/12/20 更新


  • 日本高山植物図譜 ヨーロッパアルプスの高山植物図鑑にならい、日本の高山植物約600種を掲載した「日本高山植物図譜」。

    2023/12/13 更新


  • 本草図説 「本草図説」は195冊に及ぶ、江戸時代のカラー博物図鑑。市井の本草家・高木春山(?~1852)がただ一人で、20年以上かけて作成した。植物をはじめ魚、鳥、獣、虫、鉱物、自然現象にいたるまで万物を描いた精密な肉筆画に、見聞や書籍に基づいた解説が付く。

    2023/12/06 更新


  • 京都加茂川筋 川浚(かわざらえ)略図 河原にのぼりが林立し、そろいの衣装を着た大勢の人々が荷車を引く。一見すると祭りのようだが、荷車に積み込まれているのは土砂にみえる。

    2023/11/29 更新


  • 見世物 大虎 本作に描かれたトラは、1861年にオランダ人が横浜港に連れてきたという。眼光鋭く、鋭い爪の姿を描き、天竺(インド)生まれで身の丈「七尺」(2㍍超)、「立て」「回れ」などの芸ができるなどと記されている。

    2023/11/22 更新


  • 海陸御固(おかため)御役人附 江戸時代、一枚刷りでニュースを伝えた「瓦版」。とりわけ幕末の1853年、開国を迫る米国艦隊の来航という一大事には大量の瓦版が出回った。

    2023/11/15 更新


  • 四季草花図屛風 右隻にタンポポ、カキツバタ、タチアオイ、左隻にキキョウ、キク、ツワブキ……。移ろう季節を流れるように表現した、図案家・画家の神坂雪佳(1866~1942)晩年の大作だ。

    2023/11/08 更新


  • 雪庵菓子皿 雪をかぶった庵の窓にほおづえつき、所在なげに外を眺める坊主頭。ほのぼのとした趣の本作は、京都で活躍した図案家・画家の神坂雪佳(1866~1942)がデザイン、陶芸家の河村蜻山が制作した。

    2023/11/01 更新