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美博ノート

  • 見世物 大虎 本作に描かれたトラは、1861年にオランダ人が横浜港に連れてきたという。眼光鋭く、鋭い爪の姿を描き、天竺(インド)生まれで身の丈「七尺」(2㍍超)、「立て」「回れ」などの芸ができるなどと記されている。

    2023/11/22 更新


  • 海陸御固(おかため)御役人附 江戸時代、一枚刷りでニュースを伝えた「瓦版」。とりわけ幕末の1853年、開国を迫る米国艦隊の来航という一大事には大量の瓦版が出回った。

    2023/11/15 更新


  • 四季草花図屛風 右隻にタンポポ、カキツバタ、タチアオイ、左隻にキキョウ、キク、ツワブキ……。移ろう季節を流れるように表現した、図案家・画家の神坂雪佳(1866~1942)晩年の大作だ。

    2023/11/08 更新


  • 雪庵菓子皿 雪をかぶった庵の窓にほおづえつき、所在なげに外を眺める坊主頭。ほのぼのとした趣の本作は、京都で活躍した図案家・画家の神坂雪佳(1866~1942)がデザイン、陶芸家の河村蜻山が制作した。

    2023/11/01 更新


  • 百々世草 八つ橋 原画 まるで青と緑のシルエットのようなカキツバタの群生。明治~昭和期に活躍した図案家・画家の神坂雪佳(1866~1942)の図案集「百々世草(ももよぐさ)」に収められた「八つ橋」の原画だ。2001年には仏ブランド・エルメスの雑誌の表紙を飾った。

    2023/10/25 更新


  • 紅梅の袿(うちき)と桜の細長(ほそなが) 袖や襟からのぞく赤、ピンク系のグラデーション。源氏物語の主人公・光源氏に嫁いだ皇女・女三宮をイメージした装束は、染色家の吉岡幸雄(1946~2019)が物語中盤の「若菜上」の巻で書かれた女三宮の姿に基づいて制作した。

    2023/10/18 更新


  • 花樹双鳥文夾纈(きょうけち)復元 花咲く大樹のもと鳥が向き合う図柄の裂(きれ)は奈良・正倉院宝物の染織品だ。京都市の工房「染司(そめのつかさ)よしおか」5代目・吉岡幸雄(1946~2019)が、幻の技術と呼ばれる夾纈(きょうけち)技法で復元した。

    2023/10/11 更新


  • 東大寺二月堂修二会(しゅにえ)造花(椿) 奈良・東大寺二月堂で毎年3月に営まれる修二会(お水取り)で、堂内を飾るツバキの造花。素材となる赤、黄、白色の和紙は、京都市で江戸時代から続く染色工房「染司よしおか」が納めている。

    2023/10/04 更新


  • 上絵金彩扇面散文(せんめんちらしもん)大花瓶 高さ75㌢の花瓶は、今展に並ぶ約150点の中でも最大級。京焼の九代帯山与兵衛(1856~1922)が焼成し、横浜の陶磁器商・井村彦次郎が絵付けした輸出品だ。

    2023/09/27 更新


  • 上絵金彩綾棒踊(あやぼうおどり)図花瓶 山吹色から青色へ。本作品にも見られる鮮やかなグラデーションを得意としたのは明治時代に活躍した京都の窯元・九代帯山与兵衛(1856~1922)。技巧的な造形と華麗な色使いが、海外で高い評価を得た。

    2023/09/20 更新