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私の描くグッとムービー

MASHさん(シンガー・ソングライター)
「インターステラー」(2014年)

人類の未来に希望を 伝え続ける情熱

MASHさん(シンガー・ソングライター)<br/>「インターステラー」(2014年)

 

 映画というメディアを通して、人類を救おうとしている一作。娯楽としてのSF映画ではなく、この先未来で人類は地球に住めなくなるという危機感から、針に糸を通す気持ちで一筋の希望の光を描いたんだと思います。作り手のノーラン兄弟は、伝える力が映画にあると信じている。近い未来の話で、科学的根拠に基づいた現実的な脚本だからこそ、希望をのせているんじゃないかな。

 家族愛がテーマでもあります。宇宙にいる主人公クーパーからの音信が途絶え、2人の兄妹が絶望の淵に立たされます。妹だけが父の生存を信じて、必死に行動する。生きているという事実が分かり、兄と家族愛で通じ合った瞬間があって、ポロッときましたね。

 映画の中で、マイケル・ケイン演じるジョン・ブランド教授が言うセリフ、「終わりゆく日に怒れ」は、歌をつくる僕にとって大事なセリフです。老いを理由に忘れてしまう行為に対して叱咤するこの言葉は、作品の肝だと思います。同時に彼ら自身の、社会に伝え続ける情熱と覚悟を感じました。脚本は弟のジョナサンが主に書いているので、兄に向けたメッセージだとも。「ギリギリを攻めないと伝わらない」と、僕はそう受け取りましたね。

 イラストは宇宙服を着た人を中心に。映画を見直した後の初期衝動で描いたので、受け取り方はお任せします。いろんなSF漫画や映画を通ってきた中で、「インターステラー」は僕の中で最高峰の作品。込められた愛や熱意に、心が震えるほど感動しましたね。

(聞き手・片野美羽)

 

 
 

 監督・脚本=クリストファー・ノーラン

 脚本=ジョナサン・ノーラン

 出演=マシュー・マコノヒー、アン・ハサウェイほか

 

 まっしゅ 
 1979年生まれ、愛知県出身。12月15日に名古屋市千種区の千種文化小劇場でライブを開催。

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 食べ物コラム「グッとグルメ」でも、MASHさんに登場していただいた回があります。
自身の曲「カレーライス」を作るほど、カレーライスが好きなMASHさん。上京後に彼が足しげく通って食べるグリーンカレーとは・・・・・・?

▼MASHさん ペパカフェフォレスト ローストチキンのグリーンカリー
https://www.asahi-mullion.com/column/article/ggourmet/5565

 

 現在、下のリンクにてMASHのライブにご招待しています。

▼東京都・下北沢で開催のMASHHOUR「17本のキャンドルナイト」に招待
https://www.asahi-mullion.com/presents/detail/14157

 

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(2023年10月13日、朝日新聞マリオン欄掲載記事から。記事・画像の無断転載・複製を禁じます。商品価格、営業時間など、すべての情報は掲載時点のものです。ご利用の際は改めてご確認ください)

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