読んでたのしい、当たってうれしい。

天野千鶴さん
菱六(ひしろく)もやし 乾燥米麴(こうじ)

 私は発酵食品、特に麴を使ったものがめちゃ好きなんです。食べると体が元気になっていくのを感じます。発酵機も持っていて、自分でつくった「塩麴、しょうゆ麴、甘酒」の三つを常備。5月に京都へ引っ越してから真っ先に探したのが麴屋さん。みそ、しょうゆ、酒などの大手メーカーが使う種麴も手がける「菱六もやし」は300年を超す老舗で、見た感じは入りにくいです。でも、入り口横の事務所にお声がけすると、奥で乾燥米麴を量って袋に入れてくれ、気軽に買えます。

 この麴がすごい。袋から出すと、ふわぁ~っと柔らかな白い粉が舞って「うちら元気やでー」と菌が言っているみたい。この米麴で常備の三つをつくってみたら、やっぱりまろやかな味わいになりました。

 アトリエでは洋裁教室なのに、味見をしてもらい、麴について語りまくった結果、発酵仲間が増えました。この麴なら新しい味にも挑戦できるかなぁと考え、玄米で甘酒をつくったところ、白米より甘くてびっくり。先日は麴仲間とひよこ豆でみそをつくりました。抜群においしかったです。発酵食品との付き合いは15年ほどですが、発酵の奥深さに改めて気づかせてくれ、友達の輪を広げてくれた老舗の麴の力に驚いています。

(聞き手・丸山実木)

 

 ◆京都市東山区轆轤(ろくろ)町79(☎075・541・4141)。乾燥米麴500㌘入り1050円。午前9時~午後5時。土日休み。ネット通販もある(https://1469.stores.jp/) 。

 


 

 あまの・ちづる 服飾デザイナー。1978年生まれ、愛知県出身。京都市で洋裁教室「Milleturu(ミルツル)」を主宰。オリジナルの型紙で洋服を1日で仕上げるワークショップなども開く。詳しくはインスタグラム(@milleturu)で。
 
(2026年10月8日、朝日新聞マリオン欄掲載記事から。記事・画像の無断転載・複製を禁じます。商品価格、営業時間など、すべての情報は掲載時点のものです。ご利用の際は改めてご確認ください)

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