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つくばサイエンスツアー

 筑波研究学園都市には約300の研究・教育機関などが立地し、約2万人の研究者が宇宙、素粒子、地球環境、遺伝子など様々な分野の研究に取り組んでいます。

 つくばサイエンスツアーオフィスによる「つくばサイエンスツアー」は、50の見学可能な研究・教育機関から、一般団体や学生が行きたい施設を選んで相談し、見学コースをつくってもらったうえで、科学の街つくばの研究施設を巡るオーダーメイドのツアーです。

このほかに、個人や小規模なグループ向けに1日乗り放題で6施設をつなぐ循環バス「つくばサイエンスツアーバス」を運行しています。サイエンスツアーには、ノーベル物理学賞受賞者、江崎玲於奈さんの「科学が子どもたちにとって身近なものになるように」という願いが込められています。

 

つくばサイエンスツアーバス

つくばサイエンスツアーバス

土曜日、日曜日、祝日のみ運行
土曜日はスタッフガイド同行コースあり(定員40人、無料、要予約
※夏休み期間中は月曜日を除いて毎日運行します。2018年は7月21日(土)~8月31日(金)

 夏休み期間中は謎解きゲーム「化学探偵Mr.キュリー」を開催。

500円、小学生250円、幼児は無料
当日中の乗り降り自由
北回りルート(国土地理院「地図と測量の科学館」、国立科学博物館「筑波実験植物園」)
南回りルート(つくばエキスポセンター、産業技術総合研究所「サイエンス・スクエア つくば」・「地質標本館」、筑波宇宙センター<JAXA>)

 

 体験「つくばサイエンスツアーバスで5施設を回ってきました!」

 小中学生の夏休み初日の2018年7月21日午前9時、つくばエクスプレスつくば駅バスターミナル「つくばセンター」には約40人が集合しました。スタッフガイドが同行するコースを事前予約し、9時15分発のバスで午後4時までかけて5施設を見学するツアーが始まります。親子連れが多いなか、近隣にある中学校の科学部の部活動として参加する生徒もいました。1日乗車券を首から提げてバスに乗り込みました。

 ガイドさんの説明を聞きながらバスに揺られ、まずは北回りルート最初の地図と測量の科学館へ。国土地理院が運営する施設で、地図と測量に関する歴史や原理、仕組み、新技術などを総合的に展示しています。古地図コーナーには15世紀の現存する世界最古の地球儀「ベハイムの地球儀」の複製がありました。測量用航空機「くにかぜ1号機」や月と地球の位置が体感できる屋外展示も見どころです。

 続いて筑波実験植物園。国立科学博物館が植物の研究推進のために設けた植物園です。およそ14ヘクタールの敷地では7000種類を超える国内外の植物が育てられています。入園料310円を払って入ると、土日祝日はボランティアのガイドさんが希望のコースを案内してくれる、とのこと。私は茨城県のシンボル・筑波山の植物を中心に観賞するコースを選択。筑波山だけに咲く花「ホシザキユキノシタ」はシーズンオフで咲いていませんでしたが、敷地内に広がる森林を歩くと、都会の騒がしさを忘れて穏やかな気持ちになれました。時折現れるキノコやユリの花などが目を和ませます。時間があればリスやキリンなどの骨格標本が並ぶ自然史標本棟に寄るのもおすすめです。

 手を振るガイドさんに見送られ、バスは一度つくばセンターへ戻りお昼休憩。つくば駅周辺施設では、サイエンスツアーバス乗客限定のグルメクーポン券でお得にランチが食べられます。

 午後は南回りルートで、つくばエキスポセンターを通過したのち、産業技術総合研究所(産総研)へ。日本の産業を支えるエネルギー・環境、生命工学、地質など多様な分野の研究をする公的研究機関です。ロボットが置かれている常設展示館「サイエンス・スクエア つくば」と様々な岩石や鉱物の標本がポイントの「地質標本館」の見学が普段のコースですが、この日は「一般公開デー」でした。産総研の研究成果を分かりやすく発表するワークショップやイベントがあちこちであり、まるでお祭り状態。私は健康工学研究部門による、血液を送るポンプをダミーの心臓につける手術のデモンストレーションに目が釘付けでした。

 そして、バスは筑波宇宙センターへ。宇宙航空研究開発機構(JAXA)の研究機関で、人工衛星の開発・運用や宇宙飛行士の養成などをしています。実写映画化された小山宙哉(ちゅうや)さんの漫画「宇宙兄弟」に舞台の一つとして登場します。全長50メートルのH-Ⅱロケットの実機がある広場は絶好の撮影スポット。

 常設展示館「スペースドーム」では、人工衛星の試験モデルや小惑星探査機「はやぶさ」の2分の1スケールモデル、国際宇宙ステーション(ISS)日本実験棟「きぼう」の実物大モデルなどを見て回ることが出来ます。ガイドさんが実際に人工衛星で使用される断熱材を見せてくれました。企画展示や宇宙食が購入できる「プラネットキューブ」も人気です。

 科学の街つくばを堪能した参加者一行は、つくばセンターに戻り午後4時に解散。子どもたちは謎解きゲーム「化学探偵Mr.キュリー」の景品(本物のアンモナイトの化石)をもらい、満足そうに帰路につきました。

 時間と体力に余裕のある人は、つくば駅から徒歩約5分のつくばエキスポセンターにも足を運んでみて下さい。同センターはツアーガイド付きでなければ、サイエンスツアーバスで立ち寄れます。1985年に開催された「国際科学技術博覧会(つくば万博)」の恒久施設として建設され、現在は科学館としてプラネタリウムや体験型展示が楽しめます。「科学万博―つくば’85メモリアル」コーナーではコスモ星丸のロボットに会えますよ。売店ではここでしか買えないコスモ星丸グッズが販売されています。

 

国土地理院 地図と測量の科学館

国土地理院 地図と測量の科学館

つくば市北郷1
TEL029・864・1872
午前9時半~午後4時半
月曜日(祝日の場合は翌日)と12月28日~1月3日休み
無料

 2018年10月14日(日)まで、企画展「山を知る」を開催中。

 

国立科学博物館 筑波実験植物園

国立科学博物館 筑波実験植物園

つくば市天久保4の1の1
TEL029・851・5159
午前9時~午後4時半(入園は30分前まで)
月曜日(祝日の場合は翌日)と祝日の翌日(土曜日、日曜日の場合は開館)、12月28日~1月4日休み
310円、高校生以下と65歳以上は無料
第2土曜日は「天体観望」を晴天の日暮れから約2時間実施。前日までに電話で要予約。観望料は入園料と同額。

 2018年9月29日(土)~10月8日(月・祝)、企画展「きのこ展」を開催予定。

 

産業技術総合研究所 
サイエンス・スクエア つくば

サイエンス・スクエア つくば

つくば市東1の1の1
TEL029・862・6215
午前9時半~午後5時
月曜日(祝日の場合は翌日)と12月28日~1月4日休み、施設保守などのため臨時休館あり
無料

 

産業技術総合研究所 
地質標本館

地質標本館

つくば市東1の1の1
TEL029・861・3750
午前9時半~午後4時半
月曜日(祝日の場合は翌日)と12月28日~1月4日休み、臨時休館日あり
無料

 2018年8月19日(日)まで、特別展「関東平野と筑波山」を開催中。

 

宇宙航空研究開発機構(JAXA) 
筑波宇宙センター

筑波宇宙センター

つくば市千現2の1の1
TEL029・868・2023
展示館「スペースドーム」午前9時半~午後5時
プラネットキューブ(企画展示・ミュージアムショップ)午前10時~午後5時
月曜日(不定期)と12月29日~1月3日休み、施設点検などのため臨時休館日あり
説明員による展示館ガイドを原則1日5回実施。
(午前10時、11時、午後1時、2時、3時)
無料

 2018年9月2日(日)まで、特別展示「宇宙(ひこうしの)服」展を開催中。

 

つくばエキスポセンター

つくばエキスポセンター

つくば市吾妻2の9
TEL029・858・1100
午前9時50分~午後5時(入館は30分前まで)
月曜日(祝日の場合は翌日)、年末年始休み
プラネタリウム番組入れ替えなどのための臨時休館あり
410円、4歳~高校生210円
プラネタリウム券(入館料込み)820円、4歳~高校生410円
いずれも3歳以下無料

 2018年9月2日(日)まで企画展「まわる!うごく!からくり動物~アッ!とおどろく歯車パワー~」を開催中。

 

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(2018年8月2日掲載。記事・画像の無断転載・複製を禁じます。商品価格、営業時間など、すべての情報は更新時点のものです。ご利用の際は改めてご確認ください)

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