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気になる一品

花びら小皿「猫」(軽井沢安東美術館)

直径約11×短径8×高さ1.5センチ

 藤田嗣治の「猫十態」(1929年)は、10通りのしぐさを描いた猫の銅版画集。その中から花びら形の磁器に収まる子猫の姿を5態選び、小皿セット(8千円)にした。

 絵柄は転写シールで焼き付けられ、「毛並みの柔らかさや繊細さを印刷で出すのがいちばん難しかった」と、学芸員の榑沼(くれぬま)範子さん。色や線を見直し続け、完成までに約1年。「藤田の世界観を壊さないように」と、シンプルな白地に猫だけを配した。菓子皿やアクセサリー置きとして使え、猫好きの心をそっとつかんでいる。

  ◆長野県軽井沢町軽井沢東43の10(☎0267・42・1230)。[前]10時~[後]5時(入館は30分前まで)。原則[水]([祝]の場合は翌平日)、年末年始、1月中旬、2月下旬休み。たち吉オンラインショップ(https://tachikichi.jp/c/c000000/c990100)でも購入可。

 

 

軽井沢安東美術館
https://www.musee-ando.com/

(記事・画像の無断転載・複製を禁じます。すべての情報は7月29日紙面掲載時のものです。商品は売り切れる場合もあるので改めてご確認ください)

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