奈良市観光協会は、冬のキャンペーン「路地ぶら ならまち・きたまち2026」を2月28日(土)まで開いている。「ならまち」は、世界遺産「古都奈良の文化財」に名を連ねる寺社のひとつ、元興寺(がんごうじ)の境内だった場所で、江戸から明治に建てられた町家が軒を連ねる。「きたまち」は、奈良の北の玄関口として旅館や商店が立ち並んだ往時の面影を残す。近鉄奈良駅を挟んで南北に広がる二つの「まち」で、観光客が少ない時期に、点在する神社や寺院をゆっくり巡ってもらおうと企画された。
企画の目玉は特別御朱印の授与。期間中、元興寺、十輪院、般若寺、御霊神社、崇道天皇社の5社寺で、「古くて新しい奈良の意匠」をコンセプトに新たにつくった印などを押した特別御朱印を授かれる。元興寺は奈良時代から伝わる軒丸瓦と平瓦、十輪院は建築部材の蟇股(かえるまた)など、印面に各社寺の特徴がデザインされている。

五劫院の五劫思惟阿弥陀仏坐像(右奥)と渡邊良憲住職
2月の土日はエリア内の9カ寺で、なら・観光ボランティアガイドの会「朱雀」のメンバーによる案内つき拝観も実施している。普段は非公開の寺院も多く、東大寺の北門があった場所に建つ五劫院(ごこういん)では、東大寺再建に貢献した重源(ちょうげん)が宋から持ち帰った仏像のうちの1体と伝わる本尊五劫思惟阿弥陀仏坐像(ごこうしゅいあみだぶつざぞう、国重要文化財)が迎えてくれる。ふっくらとしたほお、アフロヘアのような髪形、赤ちゃんのような優しい表情が目を引く。渡邊良憲住職は「とてもいいお顔をされている仏様の前で、ゆっくり時間を過ごしていただきたい」と話す。

NICO caFe158が提供する「いちごのアフタヌーンティーセット」
また、奈良市内の11店舗では冬のグルメフェア「奈良いちごまみれ!」が催されている。近鉄奈良駅の近くにある「NICO caFe158」では「古都華(ことか)」「あすかルビー」など奈良特産のイチゴを使った「いちごのアフタヌーンティーセット」を提供。3段重ねのティースタンドにプリン、コンポート、アイスクリームなどのデザートを彩り豊かに盛り合わせ、甘みと酸味のバランスに優れた奈良のイチゴをさまざまな味と形で楽しめる。
「路地ぶら ならまち・きたまち2026」のホームページ
https://narashikanko.or.jp/fuyunara/