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ロゴ散歩

INAXライブミュージアム

INAXライブミュージアム

土、水、火が作るもの 見て触って
 INAXライブミュージアムは、古くから焼き物が盛んな愛知県常滑市にある。国の登録有形文化財となった大正期の旧土管工場など6施設で土や焼き物を見て、触って、感じることができる。

 2006年のグランドオープン時に作ったロゴマークは「土は水を得て形となり、火を通してやきものになる」という館のテーマを表現。千年以上窯業の歴史がある町にふさわしく、古典的・伝統的なイメージのものにした。

 左は炎をイメージしたオリジナルのデザイン、中央は古代エジプトのヒエログリフで「さざ波」を意味する波線から水を象徴。右は甲骨文字の「土」をアレンジした。

 真っ黒な背景は、無限の広がりと可能性の意味を込めた。「焼き物に触れるだけでなく、人と人とのふれあいを育むなどこれからも発展し続けたい。そんな当館の意気込みを示しています」と、館長の尾之内明美さんはいう。

 ◆INAXライブミュージアム 愛知県常滑市奥栄町1の130(問い合わせは0569・34・8282)。午前10時~午後5時(入館は30分前まで)。年末年始、(祝)を除く(水)休み。

(2021年10月26日、朝日新聞マリオン欄掲載記事から。記事・画像の無断転載・複製を禁じます。商品価格、営業時間など、すべての情報は掲載時点のものです。ご利用の際は改めてご確認ください)

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