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美博ノート

「国宝 火焰(かえん)型土器」

人が大地と出会うとき(愛知県陶磁美術館)

 


美博ノート
十日町市博物館蔵

 

 「なんだ、コレは!」。縄文土器を見て叫んだという岡本太郎。1952年発表の「縄文土器論」で、特に装飾性豊かな縄文中期の土器を、「激しく追いかぶさり重(かさな)り合って、隆起し、下降し、旋廻(せんかい)する隆線紋。これでもかこれでもかと執拗(しつよう)に迫る緊張感」と表現している。

 縄文時代は、諸説あるが、約1万5千年前から1万年以上も続いたと考えられている。

 燃えさかる炎のような意匠の本作は、新潟県・笹山遺跡から出土した。縄文中期のものとされる。縄文土器は日本各地の遺跡で確認されているが、火焰型は信濃川流域に集中する。

 「昔から日本では自然を征服せず、寄り添う暮らしをしてきた。そんな世界観が土器の装飾にも表れているのでは」と同館学芸員の大長(だいちょう)智広さんは話す。

(2016年10月4日、朝日新聞マリオン欄掲載記事から。記事・画像の無断転載・複製を禁じます。商品価格、営業時間など、すべての情報は掲載時点のものです。ご利用の際は改めてご確認ください)

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