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美博ノート

タオル掛け

「リトアニア バルトの森に響く歌」
名古屋市博物館

1938年 リトアニア国立博物館蔵

 バルト海に面し、広大な森や川、湖など豊かな自然に恵まれたリトアニア。首都のビリニュス市と名古屋市が9月、姉妹都市提携を結んだこともあり、展覧会が開催されている。学芸員の木村慎平さんによれば、リトアニアには日本と似たアニミズム的な文化があるという。

 どの農家にもあるという来客を出迎えるためのタオル掛けには、木の上で羽を休める鳥が意匠化されている。遺跡からは、鳥をかたどった紀元前3千年のひしゃくの柄や土像が出土している。

   「民俗信仰では古くから、大地、天、冥界の三つの領域があると考えられてきました。鳥は異なる領域をつなぎ、幸福をもたらすものとされ、守護や豊穣(ほうじょう)の象徴だったのです」と木村さん。3月には、春を告げる国鳥のコウノトリの飛来を祝う記念日もある。

 ヨーロッパで最後にキリスト教化されたリトアニア。それ以前に育まれた自然崇拝の世界観を知ることができる。

 

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