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映画『夏時間』とアカデミー賞受賞作『パラサイト半地下の家族』との意外な共通項とは?

(C)2019 ONU FILM, ALL RIGHTS RESERVED
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 ユン・ダンビ監督『夏時間』には、意外にもアカデミー賞受賞作『パラサイト 半地下の家族』と意外な共通項があった。

【共通項】
(1) 映画『夏時間』に登場する家族が住んでいたのは“半地下の家”だった!!
主人公の少女オクジュと父と弟の3人は、父親の事業の失敗で、夏のある日、おじいさんの家に引っ越すことになる。そのおじいさんの家が本作の主要な舞台となるが、映画の冒頭、3人の家族が元々住んでいた家からの引っ越しのシーンが描かれる。それが映画『パラサイト 半地下の家族』で描かれていた半地下の家を想起させる地下の家なのだ。オクジュはその家を懐かしむように見てまわり、電気を消す、そして地下からの階段を上がり、表に出て引っ越し用の車に乗り込み、映画は始まる。

ユン・ダンビ監督によれば、この住居のロケ地は監督が住む家の近くにある、再開発が間もなく始まる古い街並みが残る地域とのこと。貧困層が多く住み、映画『パラサイト 半地下の家族』で描かれた家族の姿が思い浮かぶ。

(2)映画『夏時間』本当は、『パラサイト 半地下の家族』のようなブラックコメディーだった!?
誰もが記憶に残っている、夏休みの思い出。その懐かしくも記憶に刻まれる日々を、ひとりの少女の視点から、日常生活の描写を主体に静かに描き出す本作は、実は『パラサイト 半地下の家族』のようなブラックコメディーだったとユン・ダンビ監督はオフィシャル・インタビューで語っている。

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ユン・ダンビ監督: 最初に書いたシナリオは『パラサイト 半地下の家族』のようなブラックコメディー風だったのですが、スタッフの意見を聴き、本当に描きたい内容なのか、それとも長編を撮るために物語を作り出しているだけなのか考えました。実体験を書いたわけではなく、情緒や感情に基づく私の経験の一部分をシナリオに反映させていきました。祖父の家で暮らしたことも、弟とケンカをしたことも、母と別れて暮らしたこともありませんが、登場人物たちの気持ちを十分理解し、共感できました。
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 作品の出来上がりからは想像もできないが、もしかしたら、『パラサイト 半地下の家族』を超えるようなシュールで笑えるコメディだったかもしれない。

 2021年2月27日(土)よりユーロスペースほか全国順次ロードショー!

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