私の描くグッとムービー

長江青さん(PRディレクター、絵本作家)
「ライフ いのちをつなぐ物語」(2011年)

シビアな環境下の生き物の姿

 辺り一面雪と氷に覆われた地で子育てをするウェッデルアザラシや、堅いヤシの実を両手で持った石で割って食べるフサオマキザル、尾びれで泥煙を起こして魚を捕るバンドウイルカ。

 これは、地球上の様々な場所で暮らす生き物の姿を、「生きること=生き抜くこと」にフォーカスして撮影したドキュメンタリーです。今年になってDVDで見ました。映像の美しさに加え、子育てや狩り、敵からの逃げ方など、生き物それぞれの知恵やたくましさに驚かされました。自然界のシビアな環境下で懸命に生きる姿に、「私も頑張ろう」という気持ちが湧いてきます。

 ネイチャードキュメンタリーは以前から好きで、よく見ています。高校生の頃、動物の生態を追った映像を見たり、動物行動学の本を読んだりして、励まされたり気が楽になったりしたことがありました。将来へのもやもやした不安は、突き詰めると動物にとって普遍的なことに思えたんです。生き物の種の数だけ生き方があるように、人間も人の数だけ生き方がある。そう考えると、悩んだり迷ったりすることが肯定できました。

 子育て中の今は、映画を小学3年生の息子と1年生の娘と一緒に見ることが多いですね。ミズダコの母親が、卵が孵化するまでの半年間、食事も取らずに卵のそばを離れない場面では、娘に「家でも別の用事をしているお母さんとは違うね」と言われました。でもこういう映像をきっかけに、親が子を大事に思う気持ちや、人と人との関わりの中で生きているということを伝えていきたいなと思っています。

(聞き手・牧野祥)

  監督=マイケル・ガントン、マーサ・ホームズ
  製作=英
  ナレーション=ダニエル・クレイグ
ながえ・あおい
 ファッションブランド「ミナペルホネン」設立時からのスタッフ。著作に、絵本「ぐるぐるちゃん」シリーズ(福音館書店)。

(2019年8月16日、朝日新聞マリオン欄掲載記事から。記事・画像の無断転載・複製を禁じます。商品価格、営業時間など、すべての情報は掲載時点のものです。ご利用の際は改めてご確認ください)

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丸山誠司さん(絵本作家)
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ドイツの舞踊団を率いた振付家で舞踊家のピナ・バウシュを、この映画で知りました。

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/「雪之丞変化」(1963年)

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「夜行列車」(1959年)

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「夜行列車」(1959年)

夏の週末、ポーランドの首都ワルシャワからバルト海沿岸の避暑地へ、様々な男と女の人間模様を乗せて向かう夜行列車。若い男との恋の始末に旅へ出た主人公のマルタは、手術中の患者の死にさいなまれ列車に飛び乗った医師のイエジーと、偶然、1等車のコンパートメントに乗り合わせます。

「赤ひげ」(1965年)

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「赤ひげ」(1965年)

黒澤映画は若い頃からよく見ていました。映画そのものも好きですが、映画の作られ方にとても興味がありますね。

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