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奈良の旅 大和茶でほっと一息
奈良市観光協会がドリンクとスイーツのキャンペーン

過ぎ行く夏。お茶でホッと一息つく旅を奈良で楽しんでもらおうと、奈良市観光協会は観光キャンペーン「ちゃちゃちゃ大和茶 2025」を9月30日まで開いている。特産の大和茶をアレンジしたドリンクとスイーツを市内9つの店で用意し、江戸時代からの町屋が軒を連ねる「ならまち」散策と組み合わせた旅を提案する。

奈良はお茶の栽培が盛ん。806年、弘法大師空海とともに唐へ渡った高弟の堅恵(けんね)が唐の皇帝から頂戴した茶臼と茶の種を持ち帰り、茶園を造ったことが大和茶の始まりとされる。水と土に恵まれた奈良市東部の高地では老舗に新進気鋭の茶農家も加わり、さわやかな香りとまろやかなうまみに富んだお茶がつくられている。

 

今西家書院が提供する「酒香茶と干菓子」は1300円(入館料込み)

 

そんな奈良のお茶の魅力を広く知ってもらうのが今回の企画。9店舗が協力し、大和茶を使ったオリジナルのスイーツや飲み物がそろう。今西家書院(奈良市西新屋町)で楽しめるのは「酒香茶」だ。市内の農園で栽培された煎茶と、隣り合う1884年創業の酒蔵「今西清兵衛商店」の酒粕をブレンドした。水出しした酒香茶はアルコール度数0%、涼しげなガラスの器に注がれたお茶はほのかにお酒の甘い香りが立ち、渋みとのバランスが絶妙。干菓子を添えて提供している。

書院は興福寺大乗院家ゆかりの居宅で、酒蔵を営む今西家が大正時代に譲り受けた。室町時代初期の書院造りを今に伝える重要文化財の縁側に腰掛けて、冷えたお茶を一服いただくと連日の猛暑に疲れた心と体が落ち着く。

 

今西家書院ではよく手入れされた庭を眺めながらお茶を楽しめる

 

他の店では、かき氷、チャイ、スコーン、エスプレッソラテ、ソフトクリーム、アイスクリームと、さまざまな形で大和茶の味わいが楽しめる。参加店は、今西家書院のほか▽ならまち招福庵▽天迦久珈琲・ROASTRY&BREAD ならまち本店 三条通り店▽カフェメカブ▽Softcream mo.▽LA LIBERTE▽大和茶カフェ 茶樂茶▽STAND GRANCHA

問い合わせは奈良市観光協会(0742・30・0230)へ。

奈良市観光協会
https://narashikanko.or.jp/yamatocha/

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