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美博ノート

月岡芳年「今様げんじ 江之島児(ちご)ケ渕」

浮世絵から見る海女(海の博物館)

 


美博ノート
1864年、鯨と海女の研究室(個人)蔵

 

 海とともに生きる人々の営みや歴史を伝える「海の博物館」。海女を題材にした浮世絵の実物や復刻版、パネル約45点を展示し、海女の習俗や伝承などを紹介する特別展が開催中だ。

 海女の描写には、海に飛び込み潜る様や腰布を絞る姿など繰り返し描かれたポーズがある。

 本作は、源氏物語のパロディー「偐(にせ)紫田舎源氏」にヒントを得たとされる3枚続きの作品の左の一枚。海女の動きがダイナミックで目を引く。赤い腰布の間からは太ももがのぞき、波しぶきも豪快で躍動感がある。

 一般的に海女のイメージとして思い浮かぶ白い磯着は、明治後期から大正時代にかけて普及し始めた。それまでは、上半身は裸で腰に布や蓑(みの)を巻くか、全裸で潜っていたという。

 会場では作品の全体図をパネルで紹介している。

(2016年3月30日、朝日新聞マリオン欄掲載記事から。記事・画像の無断転載・複製を禁じます。商品価格、営業時間など、すべての情報は掲載時点のものです。ご利用の際は改めてご確認ください)

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