読んでたのしい、当たってうれしい。

美博ノート

円筒深鉢

愛知県美術館「コレクションズ・ラリー」

縄文時代前期〜中期(紀元前3000年ごろ)
 高さ67㌢ 愛知県陶磁美術館蔵

 近現代美術を中心に所蔵する愛知県美術館と、古代~現代の陶磁器専門の愛知県陶磁美術館。両館コレクションを一堂に集める本展では、学芸員が独自の視点で設定した四つのテーマで作品が展示される。


 「JOMON」のテーマで紹介される本作は、高さ67㌢の大型縄文土器。「筒形の胴部にきれいな縄目模様が残っている縄文土器」と愛知県陶磁美術館学芸員の佐久間真子さん。王冠か炎のように見える、口縁部の波形も特徴だ。


 深鉢は煮炊きや貯蔵などに使用され、すすのような黒色の部分が残る本作は煮炊きに使われたと推測される。「実用品に模様や装飾を施したのはなぜか、大型の土器をどのように使っていたのか想像するのも楽しい」と佐久間さんは話す。


 「JOMON」のテーマでは、縄文時代から影響を受けたり、土の手触りを感じられたりする近現代作品も展示される。

 

  ※会期は4月14日まで。

(記事・画像の無断転載・複製を禁じます。商品価格、営業時間など、すべての情報は掲載時点のものです。ご利用の際は改めてご確認ください)

美博ノートの新着記事

  • 朝日  「絵を見て、庭にあった枝分かれのハナユズの木だと思いました」と、学芸員の小南桃生さんは二股の木の写真を取り出した。

  • 朝の富士 白んだ空を明るい水色で、朝日を受けて輝く富士の頂の冠雪を黄色で、光に照らされた山体を黄土色で表現している。

  • 朝日  庭の植物や昆虫、カエルやネコなどを、鮮やかな色彩と輪郭線で描いた熊谷守一(1880~1977)。

  • ライフダンス No.1  人物の輪郭を表す線が画面を構成する形となり、四方八方へ広がっていく。

新着コラム