読んでたのしい、当たってうれしい。

美博ノート

ぞうのエルマー

清須市はるひ美術館「ぞうのエルマー絵本原画展 いっしょにカラフルパレード」

47×70センチ 出版年:アンデルセン・プレス:1989年/BL出版:2002年 ©David McKee/Andersen Press

 カラフルなパッチワーク模様のゾウ、エルマー。イギリスの絵本作家デビッド・マッキー(1935~2022)の代表作「ぞうのエルマー」シリーズは、60を超える言語に翻訳されて愛されてきた。本作は、シリーズ第1作の表紙の原画だ。
 いたずら好きで好奇心旺盛なエルマーは、ジャングルの人気者。仲間のゾウと同じ色になりたいと悩み、こっそり群れを抜け出して「ゾウ色」をした木の実を体じゅうに塗りつける。
 「自分であり続けることや多様性を意識した物語。エルマーの陽気なキャラクターやほのぼのとした絵柄で、物語のメッセージを親しみやすく伝えている」と、清須市はるひ美術館学芸員の加藤恵さん。マッキーは、エルマーのいたずら好きな性格が自身と似ているとも話していたという。
 本作の画材は色鉛筆など。第1作の他の場面には水彩、スプレーなども用いながら描かれている。

(記事・画像の無断転載・複製を禁じます。商品価格、営業時間など、すべての情報は掲載時点のものです。ご利用の際は改めてご確認ください)

美博ノートの新着記事

  • 黄鉄鉱(パイライト) 真鍮(しんちゅう)のサイコロを埋め込んだオブジェのように見えるが、人の手は全く加えられていない自然の造形物である。

  • おもちゃのヘラジカ おもちゃのヘラジカの作者、ヨナス・クニェージャ(1929~2020)は帝政ロシアから独立を果たしたリトアニアに生まれ育った。

  • 伝統楽器カンクレス ユネスコ無形文化遺産の一つに、バルト三国各国で開催される「歌と踊りの祭典」がある。

  • タオル掛け バルト海に面し、広大な森や川、湖など豊かな自然に恵まれたリトアニア。

新着コラム