読んでたのしい、当たってうれしい。

美博ノート

TKMIX―1

「青の誘惑 タイルにみる青の世界」多治見市モザイクタイルミュージアム

三協製陶 31.2×31.2㌢ 2024年  miyashita design office Akihiko Kase

 本展のテーマは「青」。岐阜県東美濃地方のタイルメーカーや商社など27社が、青色タイルを用いたパネル作品を製作。集まったパネル242枚を、茶室の意匠を採り入れた小部屋の内側全面に張り、「青の世界」を表現した。

 本作は、多治見市のタイルメーカー三協製陶がこれまで製造販売してきた大小のタイルを用いた。「それぞれ表情の異なるタイルを組み合わせていて、全体で一つの絵画のようにも見える」と、多治見市モザイクタイルミュージアム学芸員の清水雄也さんは紹介する。

 東美濃地方では昭和初期、釉薬(ゆうやく)を施した磁器質のモザイクタイル量産化に成功。国内有数のタイル産地になった。中でも青色タイルは第2次大戦後、アメリカ向けに数多く輸出され、邸宅のプールに使われた製品は「プールタイル」とも呼ばれてきた。1956年設立の同社もプールタイルを製造しているという。

 

(記事・画像の無断転載・複製を禁じます。すべての情報は掲載時点のものです。ご利用の際は改めてご確認ください)

美博ノートの新着記事

  • 朝の富士 白んだ空を明るい水色で、朝日を受けて輝く富士の頂の冠雪を黄色で、光に照らされた山体を黄土色で表現している。

  • 朝日  庭の植物や昆虫、カエルやネコなどを、鮮やかな色彩と輪郭線で描いた熊谷守一(1880~1977)。

  • ライフダンス No.1  人物の輪郭を表す線が画面を構成する形となり、四方八方へ広がっていく。

  • 立てる裸婦 アトリエに全く同じ構成でモデルや絨毯を配し、本作を描く小出楢重(1887~1931)の写真が残っている。

新着コラム