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デパ地下グルめぐり

石臼とうふ
【丹沢大山五右衛門 小田急百貨店新宿店】

絹と木綿のいいとこどり

石臼とうふ
石臼とうふ  500円
石臼とうふ 大判生揚げ 丹沢大山五右衛門 小田急百貨店新宿店

 “名水百撰の地 丹沢でとうふを極める”という大きな看板が目印の「丹沢大山五右衛門」は、豆腐と湯葉の専門店。昭和38年の創業から続く昔ながらの製法で、職人手づくりの味にこだわっています。甘みのある北海道産大豆とタンパク質を多く含む九州産大豆をブレンドし、伊豆大島の海塩「海の精」からとれるニガリ、丹沢山系の天然水など、素材は国産の天然ものを厳選。使用する大豆の量は通常の豆腐の約2倍もあり、海のミネラルを含んだニガリが大豆の甘みと旨みをしっかり引き出すので、ほかにないような濃厚な味わいに。これが五右衛門の豆腐の一番の魅力です。

 種類豊富な豆腐の中でも人気なのが「石臼とうふ」です。絹ごしの口当たりと木綿の凝縮感を併せ持つ食感が特徴で、石臼でじっくり挽いた大豆のまろやかな風味が、口にやさしい余韻を残します。絹ごし豆腐を木綿の布を敷いた容器に入れて、少しずつ水分を抜きながら手間をかけて作っているそうで、品質を安定させるために長年試行錯誤を重ねてたどり着いた味。「もうほかの豆腐は食べられない」という常連の声にも納得できる、看板に偽りなしの逸品です。

 「まずは何もつけずに味わって、お好みで付属の海塩やわさび、しょう油を付けて召し上がってください」と、店長の中村明日香さん。冷奴のほか、マーボー豆腐や味噌汁に入れるのもおすすめとか。いろいろ試してみた結果、冷奴で塩とオリーブオイルをかけて食べるのが個人的にいち押しです。

中村明日香さん

「豆腐や湯葉のほか、豆腐を使ったお惣菜も取り揃えています。6月下旬からは夏季限定の枝豆とうふが登場します。こちらも濃厚でおすすめですよ」

丹沢大山五右衛門 小田急百貨店新宿店
店長・中村明日香さん

 


 大判生揚げ 200円

 木綿豆腐を植物油で揚げた生揚げも人気商品。カリッと焼いて生姜しょう油をかけたり、チーズをのせたり、甘辛く煮たり、食べ方はいろいろ。お酒のおつまみにも最適。


 

SHOP DATA
「丹沢大山五右衛門 小田急百貨店新宿店」

住所:東京都新宿区西新宿1の1の3、小田急百貨店新宿店地下1階
電話番号:03-3342-1111(代表)
営業時間:10:00~20:30(日、祝は20:00まで)
京王百貨店聖蹟桜ヶ丘店などにも店舗がある。

丹沢大山五右衛門 公式サイト
http://www.goemon-tofu.com/

(記事・画像の無断転載・複製を禁じます。商品価格、営業時間など、すべての情報は更新時点のものです。ご利用の際は改めてご確認ください)

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