「麺創研 紅 国分寺店」の鬼紅(おに・くれない)らーめん 東京・国分寺で生まれ育ちました。
「ふるさとの思い出の味を食べたい。一緒に行く?」。5年ほど前にコンサートで山口県を訪れたとき、山口出身のマネジャー・山本さんがそう言って、連れて行ってくれました。それからは、山口に行く度に訪れています。
オーソドックスな中華そばで、いつも熱々で運ばれてきます。3枚のったチャーシューは薄め。あっさり、だけど背脂のこってり感も味わえるスープによく合います。
店には活気があって、お子さんからお年寄りの方まで地元の人たちに愛されているのが伝わります。何度目かに訪れたとき、どなたかが僕に気付いてくださってお店の皆さんと写真を撮ることになりました。厨房(ちゅうぼう)からも続々と従業員の皆さんが出てきて、のれんの前で集合写真を撮ったのが楽しい思い出です。皆さん、とっても元気。
それからというもの、お店のおかみさんがコンサートに来てくださるようになりました。マネジャーとコンサート終わりに食べに行く約束をしていたのに、握手会の列におかみさんが並ばれていることもあってね。思わず、「あとで食べに行こうと思ってたんですよ!」って言っちゃった。
純烈もそんな紅蘭さんのように、愛される存在になりたいと思い、頑張ってきました。僕はリーダーでもあり、プロデューサーでもあります。お店にお客さんが絶えない理由は何か、その工夫をついつい探ってしまいます。
お店の皆さんのあたたかい人柄がしみ出した一杯。1人はもちろん、大切な家族や好きな人と訪れてみてください。元気をもらえますよ。
(聞き手・田中沙織)
◆山口県下松市駅南1の5の10(問い合わせは0833・41・0750)。
670円(税込み)。
午前10時半~午後3時(テイクアウトは5時まで)。(水)、第3(木)休み。
さかい・かずよし
1975年生まれ、大阪府出身。2007年に結成したムード歌謡グループ「純烈」の、リーダー兼プロデューサー。
2018年にNHKの紅白歌合戦に初出場。
11月25日に、初の日本武道館単独コンサート「純烈 in 日本武道館『純烈魂』」を開催。