読んでたのしい、当たってうれしい。

岩井ジョニ男さん
みんなの駒沢屋 駒沢屋カレーうどん

 かつて、自分の中でカレーうどんブームがありましてね。いろいろ食べ比べましたが、「駒沢屋」が一番。旧店名の「中川屋」の時から20年以上通っています。

 麺がツルッとしてモチモチ。スープは3種のかつお節と昆布でだしをとり、スパイシーな中に和の風味が生きている。注文が入ってから1杯ずつ、煮込みすぎないように作っているのもおいしさの秘訣(ひけつ)かな。

 トッピングはちくわ天かいんげん天。揚げたてをスープに浸すと最高のおかずになります。「白めし」も欠かせません。れんげの上にのせ、スープにじゃぽんと投入するのがジョニ男流。味のしみた具材の油揚げと一緒に食べると「カレーおいなりさん」風に。食へのこだわりは、タモリさんの運転手時代に教わった酒とさかなのたしなみが根底にあるのかもしれませんね。

 昔は夜、後輩とお笑いについて熱く語りながら飲んで締めに頼んでいました。今は昼に、妻とカウンターでトッピングを交換しながら食べるのが定番です。

 私にとってここのカレーうどんは「癖になる、控えめな友達」のような存在。多くを語らないけれど、また会いたくなる中毒性がある。人生、こういう店があるかで豊かさが変わりますよね。私が死ぬまで……いや、あと40年は続けてほしいです。

(聞き手・片山知愛)

 

 ◆東京都世田谷区上馬4の4の2(☎03・5433・2030)。730円。午前11時半~午後3時、午後6時~翌午前1時。年末年始休み。  

 


 

 いわい・じょにお お笑い芸人。千葉県出身。2003年、井川修司とともに「イワイガワ」を結成。コンビで千葉県白井市の「しろいふるさと大使」を務める。フォトエッセー「幻の哀愁おじさん」(文芸春秋)。YouTubeで「ジョニ男ちゃんねる」配信中。
 
(2026年5月7日、朝日新聞マリオン欄掲載記事から。記事・画像の無断転載・複製を禁じます。商品価格、営業時間など、すべての情報は掲載時点のものです。ご利用の際は改めてご確認ください)

グッとグルメの新着記事

新着コラム