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美博ノート

クロード・モネ「睡蓮」

華麗なるジャポニスム展(名古屋ボストン美術館)

 


美博ノート
1905年 Gift of Edward Jackson Holmes
39.804 Photo ©2015 MFA, Boston.

 

 仏ジベルニーの自邸の池を描いた連作の代表作。モネが愛し収集した歌川広重の「東海道五拾三次」や葛飾北斎の「冨嶽三十六景」のような連作の手法に、着想を得たのかもしれない。

 非対称に配された蓮(はす)の花々、限りない広がりを感じさせる水面。木々や水中の水草、薄青い空、流れる雲の陰影を全て水面に映し出した。

 従来の西洋風景画とは異なり、大地と空を直接描かず、その気配を伝える本作は、モネが晩年に到達した究極のジャポニスムを示している。

 自邸の池に太鼓橋をかけ、周囲に柳を植えていた。浮世絵の世界を庭に投影するほど日本文化に強い興味をもっていたという。「モネの根底に流れる感性は、日本人と共振する部分もあったのでしょう」と同館。

(2015年4月22日、朝日新聞マリオン欄掲載記事から。記事・画像の無断転載・複製を禁じます。商品価格、営業時間など、すべての情報は掲載時点のものです。ご利用の際は改めてご確認ください)

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