美博ノート

「藏經閣 伽揶山 海印寺」

朱明徳 帰れない故郷、扉の向こう側
(高浜市やきものの里かわら美術館)

1985年

1985年

 韓国写真界にドキュメンタリーの視点を持ち込んだ写真家、朱明徳(ジュ・ミョンドック、1940~)。本展は、愛知県高浜市のかわら美術館初の朱の本格展示だ。瓦のほか、屋根や家並みの風景画、写真などを収集してきた同館が所蔵する朱の作品63点を展示している。

 本展のサブタイトル「帰れない故郷、扉の向こう側」を象徴的に表すのが本作。韓国南部の山麓にある海印寺の写真だ。門を通して向こう側の建物を撮り、現時点から過去の幻想的な寺院を見つめている。「故郷」をキーワードに写真を撮り続けてきた朱の代表作ともいえる作品だ。

 学芸員の今泉岳大さんは「朱が言う『故郷』は『場所』であると同時に『時間』でもある」と話す。朱自身、黄海道(現北朝鮮黄海南道)で生まれたため、「故郷」に帰ることができない。

(2019年5月14日、朝日新聞マリオン欄掲載記事から。記事・画像の無断転載・複製を禁じます。商品価格、営業時間など、すべての情報は掲載時点のものです。ご利用の際は改めてご確認ください)

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「石器と貝殻のビーズ」

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大小様々な石器、貝殻のビーズ。ケニアやヨルダンの遺跡から発掘された約8万年前~1万5千年前のものだ。

「鶴蒔絵香枕(つるまきえこうまくら)」

「鶴蒔絵香枕(つるまきえこうまくら)」

漆塗りに金蒔絵で飛ぶ鶴を描いた香枕。鶴の赤い頭や尾羽の色の変化が細やかに表現されている。

「レフルール」

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スイカズラの花からふわりと現れたような女性像は妖精だろうか。

「両手付香油壺(つぼ)」

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青色の地に黄色と白のジグザグ模様が映える。陶器にも見えるが実はガラス製。

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THANK(サンク)(愛知県知立市)

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