五十三次 京三條橋
江戸・日本橋から約500キロ、東海道五十三次の終着点は京の玄関口・三条大橋。東山や八坂の塔を背景に、頭に薪をのせて売り歩く大原女、茶筅をさした竹棒をかつぐ茶筅売り、衣を頭にかぶった被衣姿の高貴な女性が行き交う。
東北地方に伝わる郷土玩具こけし。戦前と高度経済成長期に続き、今は第3次こけしブームと言われる。
愛知県・豊田市民芸館の内田美穂子さんは「2010年ごろから若い女性を中心に人気です。デザイン性に富んだ紹介本の出版や、震災の復興支援として使われたことも影響したと考えられます」と話す。
本展では昭和40年代に収集された約700体を並べる。温泉土産として発展した伝統こけしは現在、青森県の津軽系、岩手県の南部系、宮城県の鳴子系など、主な産地である東北6県で11系統に分けられる。それぞれ顔や頭部、胴の模様が異なり、同じ系統でも作者によって表情は様々だ。内田さんは「自分の周りの人に似ている顔を探すのも楽しいですよ」。